サリバンセンセイ?
続きです。
そもそもなんでナオキ兄妹の専属家庭教師になったかというと、近所に国家公務員の官舎がありまして、海外駐在からナオキ一家が帰国してきたころに遡ります。
帰国当時のナオキは六年生。駐在先では日本人学校に通っていたそうですが、日本に戻って余りに勉強が出来ないことにご両親が驚き、中学生になってますます焦ったそうです。
学習塾に放り込んでもすぐに辞めるし、TVでCFやってる家庭教師センターみたいなとこから大学生を派遣してもらっても全然続かないし、困り果てたご両親がなぜか近所に住んでるべるのとこに辿り着いたという次第。
確かにナオキは五段階評価で数学が辛うじて3、他は2ってカンジでした。
それがどーした?成績なんて気にしなくてもいいじゃん!
いえいえ、ナオキは成績以前の基本的なことを学ばずに13年間生きてきた子だったのです。恐らく賢明なご両親もそれを案じていたのでは。
家庭教師の最初は、鉛筆の持ち方、字の書き方、本を読む姿勢、人の話を聞く態度からスタートです。そして、面倒臭いこれらのことが、学問のスタートということを分からせるのに必死でした。近道はないんだよってことを。
サリバンセンセイ?
ナオキは何度か脱走したり、あるいはサボったりしましたが、一年を過ぎるとそんな言動も無くなってきました。むしろ、日曜の午前中にべるのウチに来るのが生活の一部になり、勉強のあとはゲームをして帰る有様でした。
ご両親曰く、「丸の内センセイの言うことだけはきくんです」でして、とにかくよく説教してました。
そうそう、ナオキは学校は休むことはありませんでしたし、友達もたくさんいたし、その意味ではいい子でした。問題は、勉強が本当に嫌いで典型的な怠け者だってことでした。
・・・・・
時は流れ、そんなナオキも社会人に。世話になったべるに、多少なりとも恩返しをしたいだなんて。嬉しいじゃありませんか。
「でもカラオケはやだな〜」と思いつつ、二軒目に移動しました。
話進んでないけど、つづく。
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