不良グループに関する一考察
ドラマ(とくに学園ドラマ)に登場する不良グループに関する一考察。
不良グループは三人が基本であるが、それ以上の大所帯であってもセリフが与えられているのは三人のみである。
三人の役割は、リーダーA(一番屈折していて凶暴性大、わりとイケメン)、二番手B(屈折度は低く、リーダーのコバンザメ、調子に乗ってる)、三番手C(無口だか凶暴性は極めて高い、図体もデカイ)という具合だ。
三人は夜の繁華街をブイブイ練り歩き、運悪くそこを通りかかった主人公とぶつかる仕様になっている。わざとぶつかるのでもないし、偶然ぶつかるのでもない。そういう仕様なのだ。
ぶつかったAはすかさずこう言うのがデフォルトである。
「おい、テメエ、どこ見てほっつき歩いてんだよ!」
これはデフォルトというか商標登録というか特許というか、とにかくこのセリフを台本で使用するたびに幾らかの使用料が発生すると言われている。
因縁つけられた主人公は、すぐには相手にせず立ち去ろうとする。が、ここで立ち去られては不良グループの活躍の場がなくなるため、華麗なる連結プレーセリフで乱闘へともつれこませるのが見所だ。
「ヤイヤイ、何カッコつけてんだよ」「このまま、ただで済むと思ってんのか?」「おいこら、調子乗ってんじゃねーよ」主人公の襟首を掴んで、古典的暴言を撒き散らす。
しかし、根が真面目な主人公はこの程度の挑発にやすやすとは乗らない。くちびるを噛みしめ、尚も立ち去ろうとするのだ。
すると、不良グループの奥の手「主人公の関係者に対する言いがかり」が発動する。
具体的には、主人公の属する学校やクラス、あるいは部活への悪口。あるいは、家族に対する蔑視的発言。等々である。
これには主人公もキレてしまい、「コノヤロー、黙れー!」と暴れ出すことになっている。これも仕様なので仕方がない。警察に通報するとか、周囲に助けを呼ぶとか、絶対にしない。
この後、主人公はボコボコにされ、あわや退学処分?という危機に面するが、心配無用。担任のおかげで無罪放免、クラスメートに笑顔で迎えられるのだ。
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今日も不良グループたちは、ぶつかる相手を探して繁華街を練り歩くのであった。ちゃんちゃん。

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