本能寺の変な顛末
おなじみ「天地人」ネタでございます。
本日のお題は「本能の変」だったのですが、歴史に残る作品に仕上がりました。ご覧になっていない方のために、特別にべるがそのステキさをとくとご披露いたしましょう。
まずは、本編に入る前に、深夜時間帯に何度か放映された予告編が素晴しうございました。予告映像と文字だけの画面(黒背景に白の大フォント明朝体というアレな)が交互に映し出されるという使い古されたアニメ手法仕上がりとなっておりました。「犯行現場 本能寺」「被害者 織田信長」「加害者 明智光秀」「動機 不明」ってカンジです。残念なことに録画していないので、今どこかに動画がアップされていないか捜索中であります。(見つけた方ぜひご一報を)
さて、本編。
魚津から越後に撤退したものの、敵を取り逃がしたことを泣き顔で悔やむカネツグがいます。智将カネツグ、そうやすやすと頭角を現すことはしません。このヘタレさもまずは味方から欺く演技に違いないのです。
屋敷に戻ったカネツグを待っていたのは、キュートで気が利くオセンでした。オセンは屋敷のあちこちにお花を飾ったり、ご飯の用意をしたり、ウキウキしてカネツグが来るのを待っていたのです。
カネツグはオセンに「そなたの気持ちも考えず直江家を継いでゴメン」みたいなことを言いますが、じつはオセンのことが昔からスキだったみたいです。お互いの気持ちを確かめあい、しばし見つめあう二人。泣きながらご飯を食べるカネツグ。このスイーツシーンがやたらと長いのですが、主人公とその妻だから仕方ありません。
で、いよいよ本能寺です。いきなりミツヒデが「敵は本能寺にありー!」と叫びます。有名なセリフだからつーんで、脚本家が採用しました。これなら小学生でも分かるのでグッジョブです。
ノブナガに逃げるようにハツネミクが詰め寄りますが、ノブナガは言うことをききません。あいにく、脚本の都合上、この二人で窮地を脱するしかなさそうです。なお、ハツネはそこら辺の武将なんかよりスーパー強いので、かすり傷ひとつ負わない仕様となっています。
本能寺に火が放たれると、ノブナガは瞑想にふけります。「人間五十年~」と舞い始めるかと思いきや、さにあらず。霊界のケンシン公が降臨したのです。そして、「人の和がどーのこーの」と話を始めます。おそらく、二人はニュータイプでしょう。
クライマックスは本能寺がCGによってBOMB!です。閃光が走り、ドーム型の炎に包まれる本能寺は幻想的でした。ちょっとしたコロニー落としでしょうか。
そのあとのことはよく覚えていません。なにしろ、強烈な本能寺シーンにやられてしまって、ハツネがいきなりミツヒデの首を絞めたところで、さして驚きもしませんでした。むしろ、これでミツヒデが死んだらどーしよーとハラハラしました。
・・・・・
以上が本能寺の変な顛末です。
おそらくこの路線が年末まで続くのでしょうが、べるは心中する覚悟で最後まで見届けます。(たぶん)
一つ言わせてもらうのなら、カネツグはそろそろ前髪をなんとかしてほしいものであります。家老なんだから。
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コメント
こんなポカーンな本能寺を見たのは
半世紀近く生きてきて初めてです。
ナイスなべる姫(←笑)の解説で充分なのですが、
ワタシ的な「ここが変だよ」要素を追記しますと。
・信長も光秀も、フリーの侍か?というほどに周辺が描かれず、いつも独り。
たまに長澤ボイン。
・べる姫、「魚津城の悲劇」がすっかり欠落してますがな。
あそこで死んだ連中があまりにあわれな印象の薄さ…。
・まあでも仕方ありません。景勝らに至っても「天は我らの味方じゃ♪」
みたいなこと言ってラストでニヤニヤしてましたからねぇ。
・それにしても上田衆の「予定調和な割り台詞」、いいかげん工夫しろよと。
自分でも何を期待して『天地人』を見ているのかもはや解析不能です。
ただ、本物の小栗旬クンと以前仕事で遭遇したのは
ワタシのささやかな自慢です。
投稿: クリリン | 2009年5月13日 (水) 01時40分
・ 結局信長はローソクゆらゆら安土城と最後にドッカーン本能寺にしか出没しませんでした。いつも初音がそばにいるね。
・ 吉江様こそが義の戦士でした。お疲れ様でした。
・ 景勝はカツゼツの悪さを何とかしろ。
・ 上田衆の割りセリフと泣き顔アップヤメレ。
・ クリリン氏の自慢話、もっと聞きたい。
投稿: 丸の内べる | 2009年5月13日 (水) 18時25分