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2009年6月

アナタは露天風呂で前を隠しますか?

旅行の一日目、ホテルに到着するとソク浴衣&丹前に着替えて露天風呂に向かった。新緑に包まれた渓流があり、目と耳でそれを味わう。テレ東の「いい旅夢気分」の世界がそこにはあった。

テンションあがり気味で思わず撮影。露天風呂にケータイカメラ持ち込むなんざー、 無粋でヘンタイだぜベイベー。

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撮影のあとは、迷わずとつにゅー。二つの露天風呂を行ったり来たりして滑らかなお湯をこれでもかと満喫した。あふれ出す脳内解放ドーパミンにあらがえない。地中海のヌーディスト村に集う連中のキモチがなんとなく理解できる。すっぽんぽんサイコー!

誰もいないのをいいことに、ザブーンやったり泳いだり、やりたい放題だ。ひゃっほう、キモチイイ。

しばらくすると、それまで貸切状態だったこの地上の楽園にほかの客が数名やってきた。仕方がないのでいちおーおとなしく、それでも引き続き両方のお湯を交互に楽しむ。彼ら、もとい彼女らは一様に白いタオルで前を隠し、そそと端っこに身体を沈めた。中には、お湯の中でも背中を丸めて身体を隠すような姿勢をとっている人も。

なんで隠すのかワケワカメ酒!(死語)である。

などとやってるうち…湯あたりしてのぼせてしまった。一時間も温泉をエンジョイしたからである。

・・・・・

その夜の宴会で、一人のご婦人に指摘された。

「アナタ、さっき露天風呂で前も隠さずにど真ん中に入ってたわね」

「あ、はい」

「ビックリしたわ」

「はあ」

「タオルとかで隠さないの?」

「はあ」

「おまけに、風呂上りに裸でソファーで仰向けになってたでしょ」

「あ、のぼせちゃって」

「そのときもスゴイ格好だったわね」

「す、すみません」

「それで、ダイジョウブなの?」

「はい、もうすっかりよくなりました」

「あらそう」

露天風呂ぐらいスキに入っていいやんか!オンナ風呂だろ!すっぽんぽんで何が悪い!

…むなしく脳内で反論しましたとさ。アナタは露天風呂で前を隠しますか?

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爺婆的団体行動バスツアー

先週、一泊二日で甲府善光寺〜蓼科温泉〜長野善光寺と観光してきました。ステキな殿方とのアバンチュール(死語)でもなければ、オンナひとりのセンチメンタルジャーニー(死語)でもありません。お寺の檀家爺婆と一緒の団体行動バスツアーです。

平均年齢70歳ってとこでしょうか。中には80歳を越えた方もいます。み仏パワーなのか、ゲンキいっぱい熱気むんむんの爺婆でした。

爺婆の最大の特徴は、ケータイを決してマナーモードなどにしないことです。車中のあちこちで着信音が鳴り、めいめい勝手に喋っています。「ほら○○さん、デンワ鳴ってるわよ!」と声を掛けるステキおせっかい婆もいますし、「町内会の世話人が○○○なんて言いやがるんだ」と通話内容を周りの人にお披露目する爺もいます。みんなとってもオープンマインド!サイレントモードでこそこそメールしているじぶんがチキンに思えてきます。

ところで、通路挟んで隣に座ってたジジイ(さいしょはオジサマだと思ってたけど、すぐに評価がジジイに成り下がった)の時空を超えたナンパ行為にめまいがしました。どこかの飲み屋とカン違いしているのか、べるのことを「ママ」と呼んでみたり、「ほしいものがあれば何でも買ってあげる」などと魔法のお財布作戦を展開してみたり、挙句の果ては聞きたくもない「自称ジゴロ(死語)の恋愛遍歴」を太宰治風味に語りだしてみたり…。

あまりのうっとうしさに幹事の住職さんに泣きついたら、「あ、ごめん、丸の内さんなら対応できると思って」って。キャバ嬢ぢゃないつーの。仕方ないので、日本酒を三合ぐらい飲ませて撃沈しときました。こんにゃろ。

・・・・・

宿泊先は、蓼科グランドホテル滝の湯とかいうデッカイ温泉。お部屋について、お風呂入って、浴衣に着替えて、いよいよ宴会です。

悲しいことにビールがスーパードライでしたが、文句は言えません。お約束の「キミいくつ?」「どこからきたの?」「シゴトは?」といった爺連中の集中砲火を被弾しつつも、テキトーに宴は進行しました。この爺連中の情報共有手段「クチコミ」の威力はすさまじものがあります。住職さんしか知らない情報を、「聞くところによると~」とほとんど全員が知っていたのです。知っててさらにアレコレ詮索するパワーがすごい!

住職さんに「なんでみんなに話したのか?」と詰め寄ると、「え?話したのは一人だけど。それも、あんまりシツコク聞かれるからさ」とのお答え。むぅー、モノの数十分でパンデミックだったようであります。

カラオケが始まりました。

リクエストを受けて、本で曲の番号を探し、リモコン入力操作するのは仲居さんのシゴトです。ところが、この仲居さん、ひとりは60過ぎで目が悪く、曲の番号を探すのに時間が相当かかります。もうひとりは20代と若いのですが、日本語の読めないアジアン娘です。あうあう。

必然的に、べるがカラオケ行政担当を引き受ける羽目になりました。演歌、軍歌、デュエット歌謡曲、なんでもござれです。気がつけば、宴会の後半はずっとリモコン操作していましたとさ。なんでこーなっちゃうの? 

画像は、善光寺仲見世の土産物店に売ってた手ぬぐいです。

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「偽らず真心 頼らず努力」の横にちゃっかり「世渡りの道」があるあたりが、お釈迦様の懐の深さであります。

(つづく)

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現実版「けいおん!」

さいきん生徒の間で、「天地人」とはまた別の意味で異常な盛り上がりをみせているのが、「けいおん!」と「ヘタリア」である。「ヘタリア」は別の機会に譲るとして(個人的にはコッチのほうが断然スキ)、本日のお題は「けいおん!」ってことで。

べるのガッコウには軽音楽部がない。べるが勤務するようになって一度だけ設立の動きを見せたことがあったが、以来それすらない。

あれはたしか2002年だったと思う。

言いだしっぺは高1のイシカワという生徒。成績は真ん中よりちょっと上、スポーツは得意で球技大会ではいつもクラスのまとめ役。新撰組オタクという一面もあり、なかなか楽しい子だった。そのイシカワが2人の級友(死語)を引き連れてべるのとこにやってきたのである。

用件はズバリ、「軽音楽部を作りたいから顧問になってくれ」であった。

け、け、けいおんぶ?こ、こもん?

イシカワたちの計画はこうであった。水面下でバンド練習し、文化祭で華麗にデビュー。学校側や親たちの絶賛を浴び、晴れて軽音楽部を正式に設立。イシカワはギターで、ワクイはドラムで、ナカムラはピアノ。ベースは今探している。やりたいのはロックなんだそーで。バンド名前は…う、忘れた。

おまえら学園ドラマの見過ぎじゃねーの?とも言いたかったが、毎日のようにべるの帰りを見計らっては(職員室近くで張っていた)、熱心に説得してたものだった。イシカワの実家近くの喫茶店で話を聞いたのを思い出す。イシカワの実家はケッコウ有名なレストランなのだ。

しかしながら、イシカワたちのストーリーを具現化するためにはあまりに非力なべるであった。おまえら見る目ないよー。非力のくせに、何を思ったか勢いで地元のヤマハに駆け込み、ギターとベースとアンプを買ってしまったのも事実である。べる、おまえがガッキ買ってどーする!

その後いろんなことがグチャグチャとあり、文化祭デビューの前に学校側から「軽音楽部NG」のお達しが出て計画はジ・エンドとなった。べるは大本営からこっぴどく怒られたし(生徒と結託)、イシカワたちもクラスがバラバラになってしまった。苦い思い出。

そして、イシカワは次の年ガッコウを辞めてシカゴに行ってしまった。イシカワの実家にはその後何度か食べに行き、気さくなお父さんと仲良くなった。

・・・・・

ひょっとしたらアニメ「けいおん!」の影響で、第二のイシカワが現れるかも知れない。実写版ならぬ現実版「けいおん!」である。

現実はアニメのようにはいかないであろう。がしかし、アニメより現実のほうがずっと楽しいぞ。力にはなれなかったが、べるはイシカワたちと過ごした日々を忘れることはない。

部屋の隅にはギターとベースがいまもある。

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過去ログオトコの懸案

最初にお断りしておきますが、本日は腹黒く身勝手な内容です。フォースの暗黒面にどっぷり堕ちてます。

過去ログオトコの懸案について、いまだ決めかねているのです。今度の土曜日の一件です。

人のココロは移ろいやすいものであります。カレに対して、「わたしとのカンケイを解消したいと思っているのなら、正々堂々と話をしてほしい」と言った(メールした)ときには確かにそう思っていたのです。4月でした。それから2か月が経過し、なんとかココロの平穏を取り戻すことができ、現時点で「今更会ってどーすんの」と思っているじぶんがいます。カレはすでに過去ログオトコなのですから。

一方、カレは何ひとつ理由を明かさぬままに、フェードアウト退場しようと試みていました。試みるのは勝手ですが、バカです。いくら恋愛慣れしていないとは言え、こんなに長く付き合っててそんな手が通用するとでも思っていたのでしょうか。甘いというか、ナメてるというか。

つまり、カレにとってべるとの決着は、夏休みの宿題みたいなものだったのです。夏休みが始まるとカレはこう考えました。

「今すぐやる必要ないさ」「夏休みは40日もあるんだ」「友だちとプールにも行くし、家族旅行もある」「まだ8月に入ったばかりだ、時間はたっぷりある」「お盆が終わってからでダイジョウブ」「最後の一週間でやればできる」「あと3日あるからいいや」「今日で夏休みはおしまいだけど、最初の授業で提出すればいいんだよね」「今度の土日でやればいいさ」

そんなこんなで、今度の週末を迎えたに違いありません。

夏休みの宿題と同じ扱いすな、こんにゃろ。

・・・・・

と悪態をついていたら、セイリが始まりました。ユウウツだったのは過去ログオトコのせいではなかった模様です。単なるセイリ現象。

なあんだ。

過去ログオトコの懸案は迷わず封印いたします。

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死語倶楽部とユウウツな週末

丸の内は死語をこよなく愛する。

まことに勝手ながら死語倶楽部を設立する。部長はオイラ。顧問と副部長を募集する。あと幽霊部員(死語)も随時大募集なのでR(死語)。部長以下、積極的に死語を日常会話に用いることが主な活動だが、用いたからと言ってトクすることなどなにもない。

・・・・・

今週末の土曜日、ちょいとばかり頭のイタイ懸案がある。既に過去完了となった旧恋人と会うことになるかも知れないのだ。「なるかも知れない」と言うのは、具体的な約束はしていないし、今更会ったところで不愉快が増幅するだけと考えているからだ。出来ることなら回避したい。

しばらく前に、「ちゃんと話をさせてください。日取りはこちらの希望で恐縮ですが、今月でしたら6月20日か27日を希望します。7月以降は調整させてください。場所は○○○でいかがでしょうか?具体的な場所はまた後日指定してください。以上」という、行政勧告チックなメールが届いたのである。○○○はべるの地元である。「出頭しろ」とでも言うのか。とりあえず、「27日で」とだけ返信した。その27日が近づいているからユウウツなのだ。

3月から音信不通になって、4月に二人の決裂は決定的となり(コンドーム没収)、5月には留守中に私物を引上げた。もう用はない。今更遅すぎる。

ただ、カレが何を話したいのかはほんのちょっぴり気になる。おそらく、「他にスキな人ができたからサヨウナラ」「一人で考える時間が欲しい」「今までお世話になりました」そんなとこだろう。…って分かっているのならわざわざ会う必要ないじゃん。

回避した方がいいのか、逃げちゃだめなのか、恥かしながら逡巡している。たぶん、回避しそう。あうあう。

余談であるが、6月27日はカレの誕生日でもある。だからどーした。

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なぜカネツグは年がら年中モテ期なのか?

ここ10年の大河で、最大のモテキャラとなったカネツグ。本日は、「なぜカネツグは年がら年中モテ期なのか?」と題して考察してみた。なかなかモテ期が訪れない貴殿も、ぜひ参考にしてほしい。

「なんたってイケメン」

つぶらな瞳、優しそうな口元、知的な鼻筋、そしてふわっと前髪。かつてこんなイケメン武将がいただろーか。カネツグのイケメンは生まれつきの顔立ちの美しさもさることながら、日々の努力のたまものでもある。越後の雪解け水で洗顔し、これまた越後特製米ぬかローションで保湿。週末には農民たちが献上した野菜をスライスしてパックするという念の入れよう。だからいつもお肌スベスベツルツルなんだぞ、エッヘン。おっと、ふわっと前髪に関しては完全黙秘。主君カゲカツですら知らないヒミツらしい。

「いつもニコニコ」

笑顔がとびっきりチャーミングなカネツグ。この笑顔でミツナリとユキムラをおとしたことはつとに有名である。日ごろから無駄にニコニコしているので、仏頂面の主君カゲカツがコンプレックスを抱き、ストレスを溜め込み発病したのも無理はない。罪なヤツである。

「涙はオトコの最終兵器」

ここ一番できっちり泣けるカネツグ。幼い頃から泣き虫だったカネツグにオセンが惚れたというのは、まぎれもない史実である。ウエダ衆の面々も泣き虫カネツグがかわいくてたまらないため、それ見たさにわざと泣くようにしむけているとのウワサもある。また、カネツグのニクイところは、「もう泣かない」と宣言しておいて「あえて泣く」というふざけた態度にある。オトコの不条理さを具現化したとも言える。

「愛の兜」

上方の老若男女を夢中にさせたニューウエーブファッションである。「愛」の出典は「愛染明王」だとか「仁愛」だとか「友愛」だとか「福原愛」だとか諸説あるが、じつのところ特に意味はない。「コレいいんじゃない?」というオセンの一言で決めたのが真相である。なんともスイーツで、微笑ましいエピソードだ。なお、カネツグ人気にあやかろうとこの「愛の兜」のレプリカを装着して歩いても、ただのバカだと思われるだけなので取扱いは慎重にされたし。

「一流のエンターティナー」

客人が来ると、最高のもてなしをすることで広く知られているカネツグ。カネツグの館は、ウエダ衆のある意味たまり場となっている。ミツナリやユキムラも手厚い接待を受け、カネツグに一目置くようになったのである。近隣の農民たちもカネツグに誘われると断り切れず、宴会に動員される。ところで、農民たちが呼ばれるのにはワケがあるのをご存じだろうか。カネツグの宴会芸「どじょっこホイ!」のバックダンサーをやるためなのだ。農民たちはコレがイヤでイヤでしょうがないのだが、立場上断ることはできないというのが実情だ。

以上がカネツグの魅力である。

NHKの公式サイトに「女性が語る“兼続の魅力”」などという記事があるようだが、もっともらしいことばかり書いてあってあまり参考にはならない。おまけに、カネツグがギャルゲーの主人公のように取り沙汰されているのもどうかと思われる。掘り下げが甘いの一言に尽きる。

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オトナの階段のぼる

昼間、駅から自宅までの道(歩道なし)を歩いていたところ、自転車に接触した。前方から直進してきたスポーツタイプの自転車のどこかに左手の親指付け根あたりがヒットしたのだ。ゴツンと衝撃が走り、思わずその場に立ち止まった。

ここは「イッテー!」と叫ぶところだが、あまりの痛さに声すら出ない。

自転車は数メートル先で停止し、「大丈夫?」と慌てて引き返してきた。乗っていたのは推定5,60代の男性。Tシャツに短パンにビーサンという格好なので、近所の人だろう。すれ違いざまに接触したのは自転車本体ではなく、手に持っていた硬そうなモノのようである。

どこがどう痛いと説明しなくてはいけないのだが、ホントに痛くて声も出ない。全体にジーンとしびれ感があり、人さし指の先がピリピリする。幸い出血などの外傷はなく、骨折には至っていないようだ。

男性は、「ちょっと見せてごらん」と手をとって問題の箇所を調べ、上記の状況を把握したようだ。もちろん、何度も何度も「ごめんね」と謝る。悪い人ではなさそうだ。

少し落ち着いてきたところで、「ウチはどこ?病院行く?」と言われた。なぜかチビッコに話しかけてるみたいな口調だ。じぶんの中の幼児性を見抜かれたのか。ばーぶー!

5分ほどそんなやり取りをしていたが、徐々に最初の強烈な痛みはひいてきた。ひと安心。

「たぶんもう大丈夫、ウチに帰って冷やす」

「じゃあ、シップを持ってくるからここで待ってて」

数分後、男性は自宅からシップをたくさん持ってきた。そして、その場で一枚貼ってくれた。ひんやりして、キモチよかった。

まだ少し痛いけど腫れてはいない。シップのおかげで快方に向かっているようだ。(たぶん)

災難と言えば、昨日の夕方の電車もそうであった。

第一の災難は、べるの座っていたロングシートの左側に通常の二倍はあろうかと思われる巨漢クンが平然と腰掛けてきたことだ。うわあー。必然的に文字どおり肩身の狭い思いを余儀なくされる。

しかも、その巨漢クンはポケットからリンゴ印の長方形のパネルを取り出し、画面をあれこれタッチして動画を見たり、しまいには通話を始めたりする有様だ。

気が付いたら、口が勝手に動いて、「うるさーい」と小声で(でもしっかり聞こえるように)言ってしまってた。にもかかわらず、巨漢クンは無視しやがったぜ。こんにゃろ。

悔しいから、呪いをかけておいた。

第二の災難は右側の居眠りオトコである。べるの膝枕を所望しているのか、激しい勢いで寄りかかってくる。カバンで何気なく押したり、咳払いしたり、いくつか試みるも形勢は依然として変わらない。膝枕は時間の問題だ。なんでこんな目に。

この居眠りオトコには、こんな風に囁いた。

「寄りかかるのを加減してください」

居眠りオトコはあわてて目を覚まし、決まり悪そうにしていた。わざとじゃないのは分かっているから、ちょっと申し訳なかった。

・・・・・

こんな風に、いくつもの小さな災難を乗り越えて人はオトナの階段をのぼっていくのである。

べるはまだシンデレラ。

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エロボイスのエンジニア

数日前、ドラム式洗濯機が壊れた。内側と外側のドアの取っ手がどちらも壊れてしまい、開かなくなってしまったのである。

購入したのは2007年3月だが、ビックカメラの5年保証とやらに入っていたのでこれ幸いとデンワしてみた。デンワはなかなか繋がらない。みんなもいろいろ故障して大変なんだなーと感慨にふけってみる(わけない)。

やっとこさデンワが繋がったので、ここぞとばかりにていねいに状況を説明した。

「ある日いつものように洗濯機のドアを開けようとしたら、乳歯が抜けるみたいに取っ手がポロリととれたのです。蓋が開かなくなり、洗濯もできず、とてもとても困っているのです」

この説明で破損の状況が伝わったのかどーかは分からないが、困っている切実さは感じてもらえたと思う。そう信じたい。いずれにしても、すぐにメーカーのエンジニアリング会社にレンラクしてもらい、翌日修理に来てくれる運びとなったのである。

・・・・・

約束の時間に、そのエンジニアはやってきた。ストライプのワイシャツに幾何学模様のネクタイをした中肉中背の男性である。黒い樹脂製の軽量アタッシュケースとダンボール製の箱といろんなモノが入ったデカイビニール袋を持っている。両手は塞がっている。どうやってチャイムを押したのか。

エンジニアは開口一番、「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」と頭をさげた。なんだかやけに腰が低い。「いえいえ、すぐに来てくださって助かります」と返答して、早速洗濯機のある洗面所に案内した。案内と言っても、玄関からわずか数メートルである。無言で指差すだけ。

洗濯機の前で再び破損の状況を説明し、とれてしまったドアの取っ手を見せた。そして前日のデンワのように、「乳歯が抜けるみたいにポロリととれたのです」と話した。差し出した取っ手はシルバーコーティングが施されており、乳歯と言うよりはむしろ銀歯である。「銀歯がはずれたみたいにポロリととれた」のほうがよかったなと反省してみる。

エンジニアは銀歯、もとい壊れた取っ手を観察すると、「なるほど、じゃあこれから修理にとりかかります」と生真面目に答え、道具を広げ始めた…。

修理の間、隣の台所でニンテンドーDSをしながら待つ。こんなとき、他にどーやって待てばいいのか。テレビを見るのも変だし、新聞はもう読んだし、手持無沙汰だなー。と思っていたのもつかの間。集中して作業の進行具合に耳を澄ます羽目となった。

そのエンジニア洗濯機のあちこちをチェックしているのだが、何か発見(?)があるたびに、「ああっ」「おおっ」というなまめかしい声を出すのだ。喘ぎ声に近い。なんちゅうか、アダルドビデオチックなエロボイスである。

このエンジニアは修理作業の間じゅうずっと、このエロボイスを発していたのだ。あうあう。

いよいよ破損箇所の点検が終わり、取っ手の壊れたドアを新しいのとまるごと交換する作業に突入する。持参したダンボール箱にはスペアのドアが入っていた模様である。ドアをはずすのはそんなに簡単ではないらしく、「ああっ」とか「ううっ」とか「おおっ」とか「はっ」とか様々な声を出しながら作業を進めている。もちろんエロボイスだ。力を込めるときは、声が少し大きくなるのだがそれを押し殺すように発声してエロさが倍増する。それをDSやってるふりしながら聞き耳立てる。われながらアホ全開である。

10分近く格闘した末、めでたくドアは新品と交換された。エンジニアは壊れたほうのドアをダンボール箱にしまい、帰り仕度をはじめた。もちろん、何か動作をするたびに、「ああっ」「ううっ」「ふうっ」と喘ぐような声を出す。最後のほうは、心なしか「フィニッシュ後の声」みたいであった。

・・・・・

このようにして洗濯機は再び使用可能となったのであるが、ドアを開けるたびにあのエロボイスを思い出してしまう。礼儀正しいし、仕事は迅速だし、エンタメ性もあるし、なかなか有能なエンジニアであった。名刺をもらったので、冷蔵庫にペタンと貼っておいた。

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大人のカニカマ

恥ずかしながら、カニカマがヒジョーに好きである。

カニカマ=チープなコピー食品、というイメージがある。事実そうだ。しかーし、カップヌードルやシーチキン同様、日本で生まれた偉大な発明品なのだよ。こーゆーど真ん中の昭和の食品をこよなく愛するのだよ。魚肉ソーセージもキューリのキューちゃんも愛するのだよ。これぞ愛国精神である。

だからといって、毎日スーパーで買ってセッセと食べているわけでもない。「自宅居酒屋しよーかな」と思うとき、たまに買い物カゴに入れる程度である。しょっちゅう食べていたのではありがたみがない。ある意味、カニカマは「ハレ」の食材なのだ。

そんな「食の狩人」丸の内がさいきん発見した驚愕のカニカマがある。カニカマの元祖ともいえる株式会社スギヨから発売された、「大人のカニカマ」である。

コレだ!

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オーマイゴッ!スギヨのサイトで調べてみたところ、映画「蟹工船」の小道具としてスギヨの「大人のカニカマ」が使用されたのだとか。「蟹工船」の映画化自体知らなかったので、感動の嵐が丘!ジェーン・エア!

「一体どこが大人なのか?」とパッケージに目をやると、漁師風の渋いオッチャンがカニカマを持ち親指を突き立て(注:中指ではない)、「子供にゃわかんねーだろうな!」と挑発気味に笑っている。「ずわい蟹風」とか「かに酢付き!」などの謳い文句もソソる仕様だ。お値段は西友で198円也。

肝心の中身をとりだしてみると、確かにフツーのカニカマとは違う。フツーのカニカマが金太郎飴みたいにブッタ切ってあるのに対し、あたかも殻から取り出したかに脚の身のような加工が施してある。ニアリーイコールカニ脚とでも呼んじゃえ!この加工技術は、もはやコピーの域を越えている。

ひとくち頬張ると、「うお~」なジューシー食感。かに酢をつけることで、よりかにっぽさが増幅する。神業だ!

てなわけで、居酒屋風に盛り付けてみた。

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うーん、450円ぐらいしそうな雰囲気ではないか。と、ひとり悦に入る丸の内であった。

カニカマが教えてくれたささやかなシアワセに、小林多喜二もビックリであろう。

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素顔のままで

少し前に、「ならず者」という記事を書いた。Eagles の Desperado とは何のカンケイもない記事である。この記事を書く少し前になぜだか「ならず者」というタイトルがぼんやり脳裏に浮かんだのである。

てなわけで、邦題というカテゴリーを作ってみた。記事のタイトルが洋楽洋画の邦題となっている場合に適用する。記事内容と原曲のカンケイは不問とする。

・・・・・

日本列島に生息するオンナという生き物は、「紫外線対策」という果てしないミッションを背負っている。年間を通して「ダイエット」「オシャレ」「恋愛」という他のミッションもあるのだが、時節柄「紫外線対策」が幅を利かせている。おっと、「自分磨き」は推奨できないミッションなので気を付けるべし。

なにゆえ「紫外線対策」に躍起になっているのか、改めて説明を求められてもちと困る。うがい、手洗い、歯磨きと同じ感覚で取り組んでいるからだ。したがって、その効果もうがい、手洗い、歯磨きと同じで目を見張るような劇的変化はない。いいとこ現状維持である。

ところで、丸の内は日頃からメイクらしいメイクをしていない。イイトシなんだから、もっとちゃんとやらなくちゃとは思うが、上手く顔を作れないのである。

上手く顔を作れない、ってどーゆーこっちゃ?

関係各位ならお分かりだろうが、丸の内の顔は、ファルコン似である。ネバーエンディングストーリーである。スターウォーズのイォークにも似ている。

参照画像

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彼らが「愛されOLのきれいめメイク」をしたらどーなるか想像してほしい。丸の内が上手く顔を作れない、つーか「この顔をどーしろとゆーのだ!」って状況なのを理解できるだろうか。

でもまあ、投げやりにならずに残り少ない人生「キレイ」を目指して精進しようとは思っている。

そう、「キレイ」が究極のミッションなのだ。ビリー・ジョエルにはだまされないぞ。

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ジミィング(地味なスティング)

図書館の回想録完結編。

学部の研究室にはいろんな国籍の院生がいました。韓国人、中国人、アメリカ人、ドイツ人、オーストラリア人、スペイン人。世の中にはこんなに日本史の研究をしているひとがいるんだなあと、驚いたものでした。少なくとも高校時代(地方の公立高校)に留学生なんて見たことも聞いたこともなく、都会の学校の話(あるいはドラマの中の話)だと思っていたのです。イナカモノだから仕方ありません。

ついでに言うと、東京タワーと新宿の高層ビルと表参道と日比谷公園の噴水とレインボーブリッジはタクシーワンメーターのエリアに密集しているものとばかり思っていました。イナカモノだから仕方ありません。

夜のバイトで図書館のカウンターに座っていると、よく見かける一人の外国人院生がいました。

スティングを小柄にして地味にまとめたみたいな風貌。プリンストン大学からフルブライト奨学金で日本にきていた彼は、大宰府の研究をしていました。足元にも及ばないような優秀な人でしたが、そんなこと理解できない丸の内です。イナカモノだから仕方ありません。

便利な言葉です、イナカモノ。

同じ古代史の演習を受講していましたが、地味なスティングの優秀さなどあまり気がつかず、カッコエエ人だなあと眺めていました。地味なスティングのレジュメが横書きだった(今はどーか知らないけど、国史は縦書き)こと以外、彼の発表内容も覚えていません。ちうか、じぶんが発表した内容もじぇんじぇん覚えていないぜベイベー。

そんな地味なスティング、略してジミィングはべるがバイトしている日に必ず図書館に現れました。自習するだけの時もあれば、何かを借りて帰る時もありました。アタリマエのことですが、ジミィングは奨学金をもらって研究のために来日、もとい留学したのです。毎日遅くまで図書館で自習するなど当然です。

ところがここでも例のイナカモノ思考回路が発動します。

「ジミィングはひょっとしてワタシに好意を持っているのでは?だってだって、必ず笑顔でハ〜イ!って声かけてくるもん」

今なら0.1秒で気が付く勘違いですが、当時の丸の内は半年以上おめでたい勘違いをしていました。ジミィングが「ハ〜イ!」と声をかけるたびに、勘違いの目盛りが少しずつ右に回っていました。「ハ〜イ!」ってただのアイサツだろ。

にしても、図書館の「ハ〜イ!」は映画のワンシーンみたいでした。ムサイオトコとダサイオンナの集合体であるわが大学にあって、そこだけバック・トゥ・ザ・フューチャーの世界でした。ヘンなスイッチ入っていました。イナカモノだから仕方ありません。

あるとき、それはあっけなく終焉を告げました。

研究室の飲み会で運良く(つか強引に)ジミィングの隣に座って、いろんな話をしました。スキなミュージシャン(なんと長渕剛)とヒイキの野球チーム(忘れた)と休日の過ごし方など。ジミィングいわく

「休日はオクサンと買い物したり散歩したり…」

オ、オクサン?

イナカモノの丸の内は院生=独身だとばかり思っていたのです。今思えば既婚院生は珍しくないのに、たまたま当時の研究室にはいなかったため想像も及びませんでした。それより何より、ジミィングはじぶんに気があると勘違いしていましたし。

その後はいつものよーに、焼酎のお湯割りをガブノミしましたとさ。ちゃんちゃん。

・・・・・

プロフィールちょいとだけ改訂しますた。コチラ

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「お金学」

ある日、中2生徒の母親からこんな話を聞いた。

「娘がジャニーズの○○○のファンで、小学生の頃からコンサートのチケットやCDを買ってあげている。最初のころは娘が喜ぶ様子を見て満足していたが、徐々に疑問を感じるようになった。一度の公演を見るために複数回の申込をするのだが、すべて前金で振込。抽選に外れても手数料は自己負担。CD特典も数種類あるので、同じものを何枚も買う羽目に。こんなのはムダだからやめようと娘に言っても、今まで買ってもらえたのになぜ?と反論されると…。娘がアイドルに夢中になるのは構わないが、それにつけ込んで無意味にお金をむしりとられているみたいで」

ウワサには聞いていたが、なんちゅー商法。てゆか、お母さんしっかりしてくださいよお!むしりとられているみたい、じゃなくてとられてますて。

アルバイトが禁止されている本校に通う、比較的裕福なフツーの家庭である。母親は、娘に何かを買い与えることで親子の関係を良好にしようと考えているふしもある。買ってもらえるから、娘も真面目に学校に通い勉強する。それのどこが問題なのか?と問われても曖昧な返答しかできない。

この母親はさほど深刻な様子ではなく、「ちょっと困ってるんですよ」と笑っていた。アイドルへの熱が冷めてくれたらいいのだけど、ますますのめり込んでいるらしい。お金を巡る親子のあり方、じつはとても大事な問題だと思う。

世の中には「お金」の話をすると怪訝な顔をする人種がいる。「人間の価値はお金じゃない!」と声高に叫び、「お金で買えないものがある」などと信念を押しつける。それはそれでケッコウなことだ。

しかし、「お金」のもつ意味とその使い方を適切に子どもに教える学問は必要である。なぜなら「お金学」は社会学だから。

給食費を支払わない親たちは、「お金学」を学ばずにオトナになってしまったのだ。

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寝ようぜ

度々登場するかかりつけのセンセイがいる。かかりつけといっても、以前飼っていたペットのかかりつけである。doctorじゃなくてvetだ。

センセイと知り合ったのは確か2001年。地元で飲んでて意気投合したのが始まりだ。意気投合とゆーか、センセイがべるのことを気に入ってくれたつーか。「動物を飼っている」と言ったら「明日連れてきなさい」と仰せになり、それから去年の12月までずっと主治医だった。

手術や投薬や抗生物質の注射などいろんな治療をしてもらった。食欲のない時は点滴もしてくれた。日曜日に診察してくれたこともある。お金は…、一度も払ったことがなかった。うはあ。

センセイは今年還暦なんだそーだが、とても60歳には見えない。キョージュ(坂本龍一)みたいなヘアスタイルで、手入れの行き届いたヒゲが鼻の下にある。スポーツカーに乗ってて、ビールとジャズを好む紳士である。自宅に招いてくれたり、ご家族と一緒に箱根の温泉に連れて行ってくれたり、じつの娘みたいに可愛がってくれるので、べるもスッカリ甘えている。

そんなセンセイから「丸の内さん、今夜焼き鳥行く?」とデンワがあった。断る理由などない。一時間後にはビールで乾杯していた。

センセイのポリシーは、「ポリシーを持たない」である、

たとえば、「昔の○○○はヨカッタが最近の○○○は全然ダメ」と主張する人がいるとする。○○○には、「ロック」だとか「巨人」だとか「日本人」だとか「ガンダム」だとかそんな言葉が入る。酒の席でついついやっちゃいそ~なネタである。センセイより下の世代の人がそんなことを熱く語っても、年長者のセンセイは全く同調しない。ニコニコして、「何事も時代とともに移り変わっていくんだよ」「オレは何にもこだわらない」とのたまうので、若造は肩透かしをくらう。ファーストガンダム原理主義者に聞かせたいものだ。(含むじぶん)

「ポリシーなどというモノでじぶんの見識を狭めてもつまらない」「常識ってのがいちばんつまらない」「オレも年だし、この先頑張って遊ばないと」

・・・・・

センセイから聞いたオモロイ話。コンパニオンにはフツーのコンパニオンとは別に、スーパーコンパニオンというのがいるらしい。

「スーパーってナニ?ちうか、コンパニオンの説明からお願い」

「フツーのコンパニオンってのは、宴会でキレイなオネエチャンがお酌してくれたりデュエットしてくれたり…要は出張キャバクラさ」

「じゃあ、スーパーは?」

「それプラスお色気」

「具体的には?」

「ゲームで脱いでくれたり、女体盛りがあったり、延長料金払うと一緒にお風呂に入ってくれたり」

「うわわ」

「確か温泉旅館の宴会パックで5万円くらいだったから、そんなに高くないんだよ」

「センセイも行ったことあるの」

「あるよ、お風呂は入らなかったけど」

「そうなんだ」

「若いオトコのコンパニオンってのもあるらしいよ」

「オトコ?」

「そう、丸の内さん行ってみたい?」

「うーん、金銭の授受を伴うのがどうもねえ」

「だよね、オレもソープランドはキライ、スキなヤツはスキみたいだけど」

「フムフム」

「こないだ知り合いに聞いたんだけど、3時間で10万出せば何から何までやってくれるってさ」

「プギャー!」

いやもう、焼き鳥そっちのけでスーパーコンパニオンとソープランドの話でカナーリ盛り上がった。センセイがそんな話をしても、決して「エロキモオヤジ」にならないのが不思議だ。

「センセイ、そーやってキャバクラのオネエチャン口説いてるの?」

「口説く?そんな周りくどいことしないなあ」

「じゃあどうするの?」

「寝ようぜ、って言うだけ。でも酒飲むともうできないんだよね」

…参りました。

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二人の真相

テレビをぼんやり見ていたら、シャープAQUOSの新CFが流れた。

日本家屋で和服姿の吉永小百合が花を生けている。ナレーションは、「家がいちばん」「省エネいちばん」「こんなときは家でゆっくりAQUOSしましょ」である。

ん?

吉永さんは「JR東日本大人の休日倶楽部」であちこち旅行することを奨励していなかったけ?松島やら善光寺やら十和田湖やらで、「大人になったら、したいこと」ってのたまっていたよね?

・・・・・

MOの古い画像を整理していたら、変な動画が出てきた。

2003年に旧恋人とホテル(品川プリンス)に泊まったときのものだ。エロハメ撮りなどではない。朝、ハミガキをしている旧恋人(当時まだ20代)の様子である。なにゆえそんなものを撮影したのか全く覚えてないが、今となっては不要な動画。躊躇せずに削除した。

それ以外にも、カレの姿が数点保存されていた。もちろんすべて削除した。削除する理由?じぶんでもよく分からないけど、そのほうが気分がいいからとしか言いようがない。

記憶を辿ると、この品川プリンスに泊まった日は、同ホテルで映画「ラストサムライ」を観たはずだ。映画を観て、部屋に戻って、何にもせずに寝た。セイリだったわけではないし、その他セックスを妨げるような理由もなかったはずだ。でも、何にもしないで眠りについた。

この頃から少しずつセックスの頻度が減少していった気がする。

最後の数年はいわゆるセックスレスの状態だった。一緒にお風呂に入ったり、たまにカレの性器を触ったりすることはあったけど、それ以上の行為には至らなかった。カレのことはスキだったが、抱かれたいとはこれっぽっちも思っていなかったのだ。恥ずかしいけど、決してやせ我慢ではなく、あれこれ身の回りの世話を焼くだけで満足していた。

それに、カレはあるときから何となく臆病になっていた。健康な成人男性なのに、うまく射精できないときがあったからかも知れない。今年4月にカレの部屋で未使用のコンドームを発見したとき、じつはチラリとそのことに思いを馳せた。

セックスのことは一例に過ぎないが、カレの未熟さに寛容になれなくなったのは紛れもない事実。カレはカレで、べるに対して性的興奮を覚えなくなったことも十分考えられる。これが二人の真相のような気がする。古い動画を見てそう確信した。

いずれにしても、カレを子ども扱いしたのはじぶんに責任があると思う。反省しているが、もう遅い。

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じぶん自身がそうだから

日本列島にムラカミ狂騒曲が静かに流れているようです。

200905271645000

画像は、5月27日に恵比寿の有隣堂にて。この日この書店にはありえねー物量の当該書籍が何か所にもこれでもか!と積まれてありました。スーパーマーケットのグレープフルーツを連想したぐらいです。アレがホントに売れたの?店頭では品薄ってホントなの?

かくいう丸の内は、このとき上下巻×3セットも購入してしまいました。帰りがヒジョーに重たかった!

3 セットの行先は、本棚と寝室と職場です。本棚のは、お約束のグラシン紙カバーをかけて蔵書になりました。寝室のは、フツーに読みました。職場のは、「読んでみたい」「貸して」という生徒のためです。すでに上下とも貸出中です。普段からいろんな本を生徒に貸しているので、今回は事前に用意しておきました。

・・・・・

丸の内のそういった行動をチクチク批判する教員がいます。

「丸の内センセイは生徒に甘い」とか「テスト前に本なんか貸すとは何事だ」とか「そもそも国語科じゃないんだから余計なことするな」とか、じんわり言ってくるわけですよ。この教員は「本を読む=国語」なんてホンキで信じていそうでコワイのですが、面倒なことはご免なのでなるべく目立たないようにやってはいます。

そうそう、今月から恒例の小論文の指導を始めます。

教員になってしばらくは「日本語が不自由な子が増殖してる」と思っていましたが、その認識は間違っていました。われわれ教員のほうがずーっと劣化してきています。思考は硬直、視界は狭隘、意欲は欠乏。何もかもが劣化。

じぶん自身がそうだから。

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山手線と京浜東北線のカンケイ

本日、電車の話ではない。先週またもや取引先某社との打ち合わせがあった。

今回は、いつもの超大手教育関連企業ではなく地元のIT関連企業。「WEBで地域活性」とのたまっている会社らしい。誰ぞの紹介で営業にきたのだそうだ。ここの会社のエライ人(たぶん)とその部下の技術者が向こうのメンツである。

打ち合わせ(つーか商談だよね)が始まってすぐに、ヤーな気配が会議室に立ち込めてきた。本題ではなく、エライ人の自己紹介を含む「わが社は~」が思いのほかこってりと語られるのだ。話が冗長なのは多少ガマンするとして、熱く語るその内容が、「意味不明な用語と不快な咳払いの夢のコラボ!」といったカンジで、要は言語としての役割を全く果していないのである。

夢のコラボがようやく終わると、今度は PowerPoint の紙芝居がスタートだ。お供をしていた技術者が操作し、エライ人が何か喋る。

この お決まりのパワポタイムが死ぬほど退屈だということに、この人たちは気がついているのだろうか。パワポにしないと天罰が下るとでも思っているのだろうか。さらに、操作する人と喋る人が別々という、意味のない二人三脚も定石なのだろうか。べるにはサッパリ分からない。

もちろんここでも、宇宙語と咳払いがもれなくついてくる。宇宙語というのは、それがカタカナ専門用語のバーゲンセールだからではない。いや、それも大いにあるのだが、呼吸のタイミングが変なのか奇妙なノイズのかかった音声なのだ。 NASA が傍受した地球外生命体の言語、そんな形容がピッタリである。

当然のことだが、話はあまり聞いていないし、スクリーンも見ていない。エプソンの高級プロジェクターをぼんやりみている。プロジェクターの向こうにはノートPCを操作している技術者が見える。30歳くらい?シャツのシュミがよい。清潔で涼しそうなブルーで、仕立ての良さが遠目にも分かる…。

とまあこんな不毛な時間を過ごし、「検討します」で終了。

向こうは慣れているのか、イヤな顔ひとつしないし(アタエリマエか)、サクサクと片付けを始めた。片付けるのはブルーのシャツの技術者。その間、エライ人はべるに宇宙語で話しかけていた。たぶん営業トークだ。

この業界って、技術と営業がホントに別々の路線なのだなー。なんだか、山手線と京浜東北線のカンケイみたい。それぞれの本来の役割は異なるのだが、ある区間は仲良く並走しているためパッと見どっちに乗ってもよさそう。でも、そうじゃない。慣れていないと戸惑ってしまう。何のために二人いるの?と思っちゃう。

最後に、営業トークのエライ人にちょっとオネガイがある。

「×××環境作りのお手伝い」とか「よきビジネスパートナーとして」とか「ご縁と人の輪を大切に」とか、トークの途中に変なフレーズを挟むのはヤメテほしい。むずむずしてくる。

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白パンのドライトースト

ブルースブラザーズ(1980年作品)に続いて、ブルースブラザーズ2000(1998年作品)も鑑賞。

1,2作とも笑いと音楽とアクションが満載で、ランディス監督の真骨頂である。ルーカスとハリソン・フォードの優等生コンビもいいけど、ランディスとダン・エイクロイドのタッグはハリウッドの奇跡だと言っても過言ではない。二枚目なんかいらねーよ!

さて、この作品の音楽やカーチェイス(ランディスのお家芸)については多くの伝説があるので割愛するが、ダン・エイクロイド演じるエルウッドの好む「白パンのドライトースト」も忘れてはならない。

まずは、エルウッドの安アパートで四角いパンを焼くシーンがある。

次に、昔のバンド仲間をスカウトするために訪れたソウルフードカフェで「白パンのトースト」という風変わりな注文をする。気の強そうな女主人(アレサ・フランクリン)が、「バター?ジャム?」と尋ねると「いや、ドライで」とクールに答える。

さらに、楽器店(店主はレイ・チャールズ)のトースターで勝手に白パンとやら(どこで調達したのか?)を焼いている。

以上の情報よりイメージできる白パンのドライトーストは、ごくフツーの白パンを電気の安物トースターで焼いた(あぶった?)だけのシロモノである。白パンとは、巷で「ハイジの白パン」などという名称で売られているソレでもなければ、ましてや白いパンツでもない(アタリマエ)。要するに、精白していない小麦粉で作ったパンのことである。

この発想って、「ただの白飯」である。梅干しも、海苔も、明太子も、鮭もいらない。白いご飯、それだけ。うーん、奥が深い。

今度ブルースブラザーズ見るときは、ヤマザキサンロイヤル6枚切りのトーストもお供させることにした。

追記

作品に登場するレストランシーンのシュリンプカクテルとドン・ペリニヨンもうまそー。当時の120ドルっていくらぐらいなんだろ。シャンパングラスの形がヘンだったのは気になる。

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エクソシストな週末

うわぁああああああ!

先週、まっ昼間に旧恋人からメールの着信があった。一か月ぶり、いやそれ以上だ。ビックラこいた。

「今夜のテレビ東京 夜8時からの『いい旅夢気分』が松之山温泉→直江津の旅だそうです。もし時間があれば、今後の参考にいかがでしょうか?」

シュールすぎる。今後の参考って何のこっちゃ?ワケワカメ酒!と思ってたら、翌日のお昼の同じ時間に再度メールの着信があった。

「昨日は誤ってメールを送ってしまいました。無意味なものですので削除してください。申し訳ありません。今後、同様のことが起きないように措置を講じます」

あうあう。

新手のイヤガラセなのか、それとも本気と書いてマジなのか。

わざわざイヤガラセをするとも思えないし、相手を間違って送信したとも考えにくい。そんなうっかりを旧恋人がしでかすなんて、遅刻しそうな女の子が食パンくわえて走ってたら校門で転校生とぶつかって、その時女の子のメガネがはずれて、偶然にも二人は同じクラスで、じつは衝突したときにお互いの身体が入れ替わっていて…、というぐらいありえねー。

考えられるのは、メールはしたものの24時間後に気が変わって削除願いを申し出たか、あるいは一日おきに人格が入れ替わっているか。仮にも旧恋人だった人物に向かってこんなこと言いたくはないが、メールの文面をじぶんで読み返して何ともないのだろうか?特に「今後、同様のことが起きないように措置を講じます」の部分が完全にホラーである。

呪いのメールを見た直後から、ものすごーく不可解で不愉快で胃のところがもやもやもやもやしてきた。仕事にならん。

てなわけで、都合三日間とある方法でお祓いをしたのである。

お祓いの儀式に必要なブツはDVDプレーヤーと映画ソフト。聖水(ミネラルウォーターとビールとシングルモルト)があれば完璧だ。

映画のタイトルはジョン・ランディス監督作品より、「ブルース・ブラザーズ」と「大逆転」と「スパイ・ライク・アス」の三本立て。「トワイライトゾーン・ザ・ムービー」はYouTubeで観た。監督は違うが、ダン・エイクロイドしばりで「ゴストバスターズ」も観たかったが(リアルお祓いムービー)今回はおあずけ。

どの作品も上質のコメディであるため、あらゆる禍への即効性がある。中でも「ブルース・ブラザーズ」は症状が出て48時間以内にアルコールと併用して服用すれば、効き目は絶大。見事悪霊を退散した。

・・・・・

てなカンジでエクソシストな週末を過ごした次第。飲んだビールとモルトの量に関しては、聞いてはならぬ。

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臆病な闇の番人

4~5時間入口の受付にまったり座って、至極簡単な本の貸出しや返却業務を行って、それ以外は自習(本読んだり、論文書いたり、瞑想したり)オッケーという天国のようなバイト。それが、大学の中央図書館のバイトでした。ありがたいことに、これも先輩の紹介(辞める人がいて空きが出た)なのでした。

日中は職員がカウンターに座り、夜間は学生にバイトさせるというシフトでした。学生といってもべる以外はすべて院生。仕事は超楽勝な上に報酬もまあまあだったので、なかなか辞める人がいなかったのです。今となっては、当時いくらもらってたのか全然覚えていないのですが。

バイトは二人一組でやります。週三日でしたから、都合三人の相方がいました。教育学部の院生、工学部の院生、農学部の院生。全員ムサイ野郎でした。わが大学、自慢じゃないけどムサイ野郎とダサイオンナで構成されていたのです。ご明察の通り、べるも立派な構成員です。

この三人、単純にムサイというだけでなくすべからく個性的でありました。

教育学部の院生はものすごいオシャベリで、毎週毎週壊滅的につまらない話を絨毯爆撃のように披露してくれました。正確には、仕入れ先の分からない教授連中の悪口や噂話を時間一杯大量の言語を駆使して喋り尽くすのです。「彼ら体制側の人間は」というのがこの人の口癖でした。正直言って、文学部や教育学部の院生やってる人たちから一様に漂ってくる「エセ世捨て人」的言動にはうんざりしていたのですが、その要因に多大に貢献していたのがこの教育学部院生だったのは言うまでもありません。しつこいハエのようなカンジだったので、いつもそっと呪いをかけていました。

工学部の院生は物静かで、あの変なカルト教団の幹部みたいな人でした。背が高くて、アルカイクスマイル的表情で、白っぽいシャツをいつも着ていたのを覚えています。突然、「キミのカルマは…」なんて話しかけられたらどうしようと気になっていましたが、そんなことは一度もありませんでした。この人を大学の外で見かけたことがあります。ふわふわしたカンジで歩いていました。会釈をすると、音声はしないのに口だけが「やあ」という形で動きました。不思議な人でした。

農学部の院生はアウトローなじぶんを過度に演出していましたが、じつのところごくフツーのとても優秀な人でした。(とても優秀な人をごくフツーと形容してよいのか)時々べるには到底理解できない遺伝子レベルの話をしてくれましたが、その内容は遠い国に住む老人がつぶやく呪文のようでした。というのも、アウトロー院生はいつもブルース・スプリングスティーンみたいなしゃがれた悲しい声だったのです。悲しい遺伝子の呪文は、その人の内面から聞こえてきました。

・・・・・

4時間程度の拘束時間のうち、決められた時刻に必ずやることがありました。館内にいる利用者の人数をカウントして回るのです。野鳥の会の人が持ってるよーなアレを右手に持ち、人を見かけるたびにカチャカチャやります。今ならセンサーで自動カウントするのでしょうが、当時は見回りながら手動で数えていました。

やることは単純ですが、この中央図書館はやたらと広く、隅から隅まで回るにはコツが入ります。2階3階が通常の図書室(書架や閲覧室)で1階と地下は書庫。玄関は2階です。施設のすべてを短時間で効率よく回るルートがあり、最初の日だけ先輩が一緒に回ってくれました。思いのほか時間を要する作業でした。次からはもちろん一人で回るのです。

明るくて人が大勢いる1~3階はなんていうことはありません。問題は地下の書庫。地下に通じる重い扉を開けて非常階段を降りると、暗くて(必要な箇所だけ照明をつける)、埃っぽくて、書架が無言で並んでいるだだっ広い空間がそこにはありました。右手に冷たい計数器を持ち、その空間の決められたルートを歩きます。コツコツとじぶんの靴音を響かせ、闇の番人のように見回るのです。臆病な闇の番人。

地下書庫の所々にデスクがあり、そこに座っている人(人です、たぶん)の姿を見かけることもありました。夜遅くこんな場所で調べものをするなんて、肝試しの一環なのか、モチベーションを上げるための雰囲気作りなのか。よく分からないけど、気味が悪いことに変わりありません。

誰もいないのに、ヘンな音がしたり、気配を感じることもありました。

そうなると、駆け足で仕事を終わらせます。じぶんの靴音が変に反響して、余計に恐怖を煽るのでした。臆病なべるにとって、何かの罰ゲームのような気がしていました。いったいじぶんが何をしたというんだ。こんなオカルトなバイトがあっていいのか。

見回りを終えると、何食わぬ顔で元のカウンター席に戻ります。このバイトを始める前、紹介してくれた同じ研究室の先輩から「地下の書庫がコワイなんて絶対に他の人に喋っちゃダメだよ」と念を押されていたからです。べるは訓練された小型犬のように忠実にその言葉を守っていました。

どうしてそんな約束をしたのか分かりません。理由を説明されたような気もするし、されなかったような気もします。けれど、その約束を守らないとホントに怖いことが起きそうな気がして、平気なふりをしてバイトを続けていました。何かのおまじないだったのかも知れません。

こうやって、闇の番人のバイトを卒業まで続けました。もちろん先輩との約束も守り続け、何事もなく終えることができたのです。

今でも大きな図書館を見ると、その地下にある暗い書庫のことを想像してしまいます。埃をかぶった蔵書たちが、暗闇でひっそりと呼吸している音が聞こえてきそうです。そこにもきっと、臆病な闇の番人がいるはずです。

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アルバイト回顧録

御多分に洩れず、大学時代様々なアルバイトをしました。

最初のアルバイトは、大学一年当時よく行ってた喫茶店の店番です。

大学のすぐ傍にあるごくフツーの喫茶店で、お昼はスパゲティとかピラフとか生姜焼きがあって、夜は簡単なお酒も出しちゃうような店でした。その店がサークルの溜まり場になっていて、用があってもなくてもそこに自然に集まるしくみになっていました。なぜだか、すぐにそこの女主人に可愛がってもらうようになりました。

バイトは文字どーり店番です。女主人に用が出来ると急に、「ちょっと六時までお願い」って頼まれるのです。こっちはヒマなので全然オッケー。たまにくる客(例外なく学生)にコーヒーを提供するだけです。カリタでコーヒーを淹れるコツを覚えたのもこのころでした。報酬は少しのお金と晩ご飯の現物支給。

それ以外は、家庭教師やったり、デパチカでお寿司売ったり、設計事務所の電話番やったり。すべて知り合いを通じて頼まれたバイトだったので、面接とか履歴書とかナシ。雇い主はみんないい人で、御馳走してもらったり、自宅に招待してもらったりしていました。家庭教師先で生徒(中2男子)の父親と一緒にお酒飲んで宿泊し、次の日の朝ご飯まで頂戴したことも。

そんなことばかりしていたので、アルバイトとは「親切な人にご飯食べさせてもらって、その上お金までもらえる」という甘い汁のようなものでした。世間知らずのガキ以外の何物でもないのですが、当時気がつくはずもありません。生ぬる~い。

家庭教師に関してはホントに自己流でした。生徒の父親から「夏休み来れる日に来て」とだけ言われ、ナニをしてもいいとのお達し。最初に教えたのはノートのまとめ方です。黒板の文字を写していただけのノートを全教科作りなおしました。次に、夏休みの宿題とやらをサクッと全部終わらせました。学校からは毎日コツコツ1ページずつやるように指示が出ていたみたいですが、「そんなの意味ない」と断言。(そのポリシーは今でも変わっていません)後半は2学期からの予習をどんどんやる傍ら、一緒にゲームやって遊んだり。ついでに小4の坊やとも随分遊びました。字がかなり下手糞だったので、それは真剣に矯正しました。エンピツの持ち方と姿勢、あとはちょっとしたコツです。

・・・・・

ところで、ひとつだけ杓子定規なアルバイトを経験したことがあります。じつはコレがいちばん長く(卒業するまで約3年)就いてたバイトでした。決まった曜日に週3日、17時から22時ぐらいまでだったと記憶しています。

バイト先は大学の中央図書館でした。(つづく)

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ならず者

土曜日、半年ぶりの同窓会(という名のただの飲み会)があった。昨年は幹事をしたのだが、今年はそれを免れ一般参加。

会場は銀座のしゃぶしゃぶやさん。少し遅れて到着すると、濃いヤツたちがお待ちかねだ。

同窓会といっても、想い出話に花を咲かせることもほとんどなくなった。この会におけるじぶんの立ち位置が「ちょっとどころかかなりイタイ女」であると自覚しているので、仲間の期待を裏切らないようにイタイところを全力で披露することにしている。職業柄、サービス精神が旺盛なのが禍している。毎度のことだが、「オマエが教員なんてねー」とならず者の烙印を押される。慣れっ子だもん。

てなわけで、音楽とアニメと映画とケイバの話で大いに盛り上がった。「べるちゃん、スキなオトコのタイプは?」と尋ねられ三秒後に「シャア・アズナブル」と答えたところ、ほぼ全員に引かれた。「ダース・ベイダー」のほうがよかったかな?

・・・・・

ところで、その一日前。

午後からメロンを持って生徒のお見舞いに行った。メロンは経費で落とせる(たぶん)ので、デパチカで買った。

くだらない話を「これでもか」というほどしてきた。ビョーインでゲラゲラ笑って、うるさかったかもしれない。

いわゆる「センセイらしいこと」はべるにはできないようだ。でもまあいっか。メロン、ちゃんと食べろよ。

・・・・・

本日六時出勤。もうやだ。

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第22回 「真田幸村参上」 

越後の民も黙っちゃいない「天地人」です。

本能寺でノブナガがアーメンし、ヒデヨシの天下になってミツナリとマブダチになり、いよいよ今夜はユキムラの番です。タイトルからすでに不穏な臭いがプンプンしていましたが、勇気を出して視聴しました。以下、あらすじ。

ある日のこと、越後は春日山に光り輝くお姫様が降臨しました。お姫様の名は、ハツネといいます。そう、安土城のローソクの間で変な服着てノブナガにワインを注いであげたり、明智光秀の首を腰ひもで絞めて襲ったり、あのスーパーマルチ女忍者ハツネです。ハツネは本当は真田のお姫様だったのですが、魔法をかけられてあのような格好をしていたのです。そうでなきゃ、歩くたびに鈴の音がするはずなどありません。

お姫様は人質を出す代わりに真田と上杉の盟約を迫ります。セリフは棒読みだし、ヘアスタイルはアレだし、それより何より設定が斜め上を行ってますが、気にしてはいけません。

廊下でカネツグとハツネがラブコメ展開になるのもお約束です。ハツネはカネツグの優しい言葉にウルウルし、その胸に飛び込みます。「もう少しこのままで…」と切なくもベタなセリフでフジョシのハートをわし掴みです。カネツグの手が不器用に背中に回ります。ここで決してチチとか揉んではいけません。テレビの前のフジョシは正座して鑑賞しましょう。

みんな(三人)で相談した結果、ハツネの申し入れを受けることになりました。カネツグは相変わらず、「上杉の義」などとほざいていますが、ハツネのむきゅ~が効いたからに違いありません。むきゅ~の力は偉大であります。

さて、人質というのはハツネの弟ユキムラです。コイツの設定ですが、槍の使い手で、バタ臭い顔で、姉上への禁断の思慕アリです。そして、もれなくツンデレです。戦国無双の世界からやってきました。

このツンデレというのは、「天地人」における売れ筋商品でして、石を投げればツンデレに当たるという有様です。ミツナリもイケメンツンデレでした。これらは、すべて「天地人」の最大の顧客たるフジョシへの配慮です。何よりも優先されなければなりません。

ところで、ユキムラはカネツグたちが気に入りません。

そりゃそーでしょう。カネツグたちはいつも仲良し。新キャラが登場すると、「今宵は宴じゃ!」と一致団結するのがウラヤマシイ。「上杉の義」って合言葉もなんだか神秘的だし、誰がどーみてもカネツグはいつも何も考えてないバカ丸出しなんだもん。でも何だか楽しそう。ボクも仲間に入りたいけど、すぐに尻尾を振るのもなー。

てなわけで、ユキムラはまずカネツグのお友達のミキヒサ、もといイズミサワと槍のタイマン勝負をしてみました。勝負はマトリックスみたいなCGを多用しているので、見ごたえ十分です。上から横から斜めから、いろんなカメラワークでカッコよさを最大限に披露しちゃいます。テレビの向こう側でユキムラを見ているフジョシのキモイ熱気を感じちゃいます。

槍の勝負には負けたけど、カネツグのうちにお呼ばれしちゃった、ラッキー!とユキムラはここぞとばかりにタダ酒飲みまくりです。ここは「笑笑」じゃないのに、勘違いも甚だしいユキムラです。

翌朝、イズミサワの大事な槍がなくなっていました。さあ大変。ここはひとつ、金八センセイに犯人探しをしてもらいたいところですが、お約束通りユキムラがソッコー容疑者です。戦国時代なので、アリバイを立証するものなどいません。

仕方がないので、またもやタイマン槍勝負で決着です。同じモノ(マトリックス)を二度も見せられる視聴者なんて知ったことか!フジョシよ見てくれ、この華麗なCG槍さばき!

けれど、カネツグは犯人がユキムラじゃないことをちゃんと見抜いていたのです。それは、カネツグが智将だからではありません。いにしえより、「ツンデレはすごーく疑わしいけど絶対犯人じゃない」という神の教えが存在しているからなのです。カネツグはこのテの展開に最適な場所、「海」に連れて行きます。「海」は友情を確認したり、妊娠を告白したり、バカヤローと叫んだり、とても便利な場所です。ユキムラのツンツン状態が崩れるのも時間の問題となりました。

そんな平和(能天気)な日常が流れる越後ですが、真田で揉め事があるからヘルプミー書状が届きました。今回の大河では歴史的背景は極力描かないという「しばり」がありますから、例によって「上杉の義」がただちに発動され、援軍を送ることにしました。強引ですが、構うものですか。ユキムラも釈放です。てゆか、今まで全然人質としての役割を果たしていなかったので、どうということはありません。

ユキムラはこのよーに入念に骨抜きにされ解放されました。実家の食いしん坊父ちゃんには口答えするし、とうとうハツネに「姉上が惚れたわけが分かった」などと漏らします。このときフジョシの脳内には甘酸っぱい物質が充満しています。ツンデレのゴールはすぐそこです。

雪の朝、カネツグが門を出ると、蓑コスプレの人影が…。そう、一皮むけたユキムラが帰ってきたのです。

「ユキムラーーーーー!」

カネツグの魂の叫びです。ここでイッキにフジョシの脳内お花畑が満開となり、ジ・エンド。ユキムラが「カネツグの弟子になりたい」なんて荒唐無稽なギャグをかましても、ギャグではなくなります。全身の鳥肌が総動員されるぐらいのゾクゾク快感に襲われます。通常の精神構造であれば、3分が限界です。弟子て!

・・・・・

とまあ、「こんな大河に誰がした」という路線をブレることなくキープしていたのはお見事でした。来週はヨロクの再登場のようであります。

追記 カネツグの父ちゃんに若い嫁っ子きたけど、どいつもこいつも髪型がヘン杉!

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