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第22回 「真田幸村参上」 

越後の民も黙っちゃいない「天地人」です。

本能寺でノブナガがアーメンし、ヒデヨシの天下になってミツナリとマブダチになり、いよいよ今夜はユキムラの番です。タイトルからすでに不穏な臭いがプンプンしていましたが、勇気を出して視聴しました。以下、あらすじ。

ある日のこと、越後は春日山に光り輝くお姫様が降臨しました。お姫様の名は、ハツネといいます。そう、安土城のローソクの間で変な服着てノブナガにワインを注いであげたり、明智光秀の首を腰ひもで絞めて襲ったり、あのスーパーマルチ女忍者ハツネです。ハツネは本当は真田のお姫様だったのですが、魔法をかけられてあのような格好をしていたのです。そうでなきゃ、歩くたびに鈴の音がするはずなどありません。

お姫様は人質を出す代わりに真田と上杉の盟約を迫ります。セリフは棒読みだし、ヘアスタイルはアレだし、それより何より設定が斜め上を行ってますが、気にしてはいけません。

廊下でカネツグとハツネがラブコメ展開になるのもお約束です。ハツネはカネツグの優しい言葉にウルウルし、その胸に飛び込みます。「もう少しこのままで…」と切なくもベタなセリフでフジョシのハートをわし掴みです。カネツグの手が不器用に背中に回ります。ここで決してチチとか揉んではいけません。テレビの前のフジョシは正座して鑑賞しましょう。

みんな(三人)で相談した結果、ハツネの申し入れを受けることになりました。カネツグは相変わらず、「上杉の義」などとほざいていますが、ハツネのむきゅ~が効いたからに違いありません。むきゅ~の力は偉大であります。

さて、人質というのはハツネの弟ユキムラです。コイツの設定ですが、槍の使い手で、バタ臭い顔で、姉上への禁断の思慕アリです。そして、もれなくツンデレです。戦国無双の世界からやってきました。

このツンデレというのは、「天地人」における売れ筋商品でして、石を投げればツンデレに当たるという有様です。ミツナリもイケメンツンデレでした。これらは、すべて「天地人」の最大の顧客たるフジョシへの配慮です。何よりも優先されなければなりません。

ところで、ユキムラはカネツグたちが気に入りません。

そりゃそーでしょう。カネツグたちはいつも仲良し。新キャラが登場すると、「今宵は宴じゃ!」と一致団結するのがウラヤマシイ。「上杉の義」って合言葉もなんだか神秘的だし、誰がどーみてもカネツグはいつも何も考えてないバカ丸出しなんだもん。でも何だか楽しそう。ボクも仲間に入りたいけど、すぐに尻尾を振るのもなー。

てなわけで、ユキムラはまずカネツグのお友達のミキヒサ、もといイズミサワと槍のタイマン勝負をしてみました。勝負はマトリックスみたいなCGを多用しているので、見ごたえ十分です。上から横から斜めから、いろんなカメラワークでカッコよさを最大限に披露しちゃいます。テレビの向こう側でユキムラを見ているフジョシのキモイ熱気を感じちゃいます。

槍の勝負には負けたけど、カネツグのうちにお呼ばれしちゃった、ラッキー!とユキムラはここぞとばかりにタダ酒飲みまくりです。ここは「笑笑」じゃないのに、勘違いも甚だしいユキムラです。

翌朝、イズミサワの大事な槍がなくなっていました。さあ大変。ここはひとつ、金八センセイに犯人探しをしてもらいたいところですが、お約束通りユキムラがソッコー容疑者です。戦国時代なので、アリバイを立証するものなどいません。

仕方がないので、またもやタイマン槍勝負で決着です。同じモノ(マトリックス)を二度も見せられる視聴者なんて知ったことか!フジョシよ見てくれ、この華麗なCG槍さばき!

けれど、カネツグは犯人がユキムラじゃないことをちゃんと見抜いていたのです。それは、カネツグが智将だからではありません。いにしえより、「ツンデレはすごーく疑わしいけど絶対犯人じゃない」という神の教えが存在しているからなのです。カネツグはこのテの展開に最適な場所、「海」に連れて行きます。「海」は友情を確認したり、妊娠を告白したり、バカヤローと叫んだり、とても便利な場所です。ユキムラのツンツン状態が崩れるのも時間の問題となりました。

そんな平和(能天気)な日常が流れる越後ですが、真田で揉め事があるからヘルプミー書状が届きました。今回の大河では歴史的背景は極力描かないという「しばり」がありますから、例によって「上杉の義」がただちに発動され、援軍を送ることにしました。強引ですが、構うものですか。ユキムラも釈放です。てゆか、今まで全然人質としての役割を果たしていなかったので、どうということはありません。

ユキムラはこのよーに入念に骨抜きにされ解放されました。実家の食いしん坊父ちゃんには口答えするし、とうとうハツネに「姉上が惚れたわけが分かった」などと漏らします。このときフジョシの脳内には甘酸っぱい物質が充満しています。ツンデレのゴールはすぐそこです。

雪の朝、カネツグが門を出ると、蓑コスプレの人影が…。そう、一皮むけたユキムラが帰ってきたのです。

「ユキムラーーーーー!」

カネツグの魂の叫びです。ここでイッキにフジョシの脳内お花畑が満開となり、ジ・エンド。ユキムラが「カネツグの弟子になりたい」なんて荒唐無稽なギャグをかましても、ギャグではなくなります。全身の鳥肌が総動員されるぐらいのゾクゾク快感に襲われます。通常の精神構造であれば、3分が限界です。弟子て!

・・・・・

とまあ、「こんな大河に誰がした」という路線をブレることなくキープしていたのはお見事でした。来週はヨロクの再登場のようであります。

追記 カネツグの父ちゃんに若い嫁っ子きたけど、どいつもこいつも髪型がヘン杉!

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コメント

ハツネがいつからカネツグに思慕を抱いていたのか、
サナダなんて武家は今の今までどこで何をしていたのか、
ウエダ衆は出てくる時は必ずセットで出ない時もセット扱いなのか、
カネツグの父ちゃんのキャラはいつになったら定まるのか、
バカにほだされるミツナリやユキムラもカナーリのバカなのか、
みたいな疑問を一切口にすることなく
超展開を楽しむのがコツですね。

それにしてもべる姫(別名・鈴のハツネ姫)、毎度お見事です。

投稿: クリリン | 2009年6月 2日 (火) 01時19分

クリリン氏

まさに超展開、新解釈、黒歴史。
ウエダ衆はセット販売しかしないテレホンショッピングみたいなものかと。
そして、困ったときの「どじょっこホイ!」。

投稿: 丸の内べる | 2009年6月 2日 (火) 05時59分

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