昆布つゆのCM

平日昼間のTVってホントにスゴイね。

ワイドショーがくっだらねー芸能ネタと暇人オクサマ簡単レシピみたいなのばっかしなのは当然だとしても、その合間に流れるCMがこれまたヒドイ。ありえねー会話の損保コールセンターやら、ダンナの加齢臭対策やら、年齢を重ねたお肌のための怪しい化粧品やら、トンデモ商品のTV通販やら。どれもこれもツッコミどころ満載である。中でもいちばんイラッとしたのは、タイトルにもある昆布つゆのCMだ。こんなカンジ。

鼻歌口ずさみながら妻が台所で煮物

オープンカフェでの夫のテイタラクを回想

昆布つゆを使った自慢料理の披露

「わたしの料理から離れられないぞ、どうだ!」

「…好きです」

一連のCMはココで見てくだされ。当該のCMはココで。

あくまで、オンナ目線。

シゴトや家事に理解や協力を惜しまぬオトコ。ストレスないのかバカなのか、ウチではいつもニコニコしているオトコ。料理の味付けはすべて市販のめんつゆだというのに、そんな料理から離れられないオトコ。おそらく外で美味しいもの食べたこともないし、会社の付き合いで飲みに行くこともないであろうオトコ。

一方オンナは、会議や通勤ラッシュという「ごくあたりまえの」社会生活に疲れつつも、優しいダーリンのお陰で充実した日々を送っている。料理は昆布つゆでチョチョイのチョイ。ダンナのハートはこれでげっとん。

何かを連想させると思ったら、アレだ。ズタボロ大河「天地人」だ。能天気でヘラヘラしているカネツグと、たいしたことやってねーくせに、ヤタラと良妻賢母ぶってるオセンのカポーだ。歪んだフェミニズムの香りがプンプンする。

よく「誠実なヒトがスキ」とか「価値観が同じヒトがスキ」とかオンナが口にする。ソレって厳密に翻訳すると、「わたしだけに誠実なヒトがスキ」とか「ワタシの価値観に同調してくれるヒトがスキ」ってことなんだよね。「スマートなヒトがスキ」を翻訳すると「金払いのいいヒトがスキ」になるし、「包容力のあるヒトがスキ」は「わたしの過ちは水に流すヒトがスキ」ってことだ。だおね?

昆布つゆ自体がオンナ(主婦)をターゲットにした商品だから仕方ないのかも知れないが、広告作る側はオンナをそーゆーもんだと思ってるワケだ。作る側(メディア)と受け取る側(オンナ)の相乗効果によって、ますますスイーツな生き物が増殖するという仕組みなのであろう。

あの昆布つゆCMに共感するオトコっているのかねー。

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「水戸黄門に見る近世流通経済テクノロジー」

夕方やってる「水戸黄門」の再放送をウッカリ観てしまった。

TVつけたら「たまたま」やってて、最初のうちはほかのコトしながら眺める程度だったのが、最後は正座して真剣に鑑賞してた。なにやってんだ。

冒頭でちょいとワケありの若い男女。娘のほうが与太者に絡まれるが、「たまたま」通りかかった黄門様御一行に助けられる。

助けたもらったお礼に娘の自宅に招待。そこは「たまたま」有名旅館であった。父親(店主)の後妻は「たまたま」元女中で、そのことを娘はよく思っていない。娘は一芝居打ち、父と後妻を別れさせようとする。

狂言の誘拐を装った娘の隠れ家に、「たまたま」悪いヤツが通りかかる。その悪いヤツは「たまたま」冒頭のチンピラ連中と繋がりがあり、娘は本当に誘拐されてしまう。

ジサクジエーンとも知らずに娘の身を案じ、後妻が水垢離(みずごり)をやってる最中、「たまたま」風車の矢七が通りかかる。そのタイミングで後妻は「たまたま」気絶し、矢七が自宅に送り届けることになる。

そのころ、「たまたま」娘の行方を捜すために、ライバル店の偵察に行くことが決まる。「こんな時、矢七がいれば…」と黄門様がつぶやいたタイミングで「たまたま」矢七到着。これだけでも神展開ちうのに、黄門様を中心に作戦会議(娘奪回)してるまさにその現場に「たまたま」矢文が!矢文て、もう。

このあたりで、丸の内の脳内アドレナリンは最高潮に達する。

誘拐

偵察

矢文

とくりゃ~、お次は

乱闘

解決

印籠

であるはずなのに、予想外の結末が丸の内を襲った。なんと今回は印籠を出さずに、娘の祝言の日に一行は姿を消したのである。座敷には御老公の餞の和歌が残されていた。「梅里」という水戸黄門の雅号を「たまたま」知っていた店主と後妻と娘は、「あのお方は水戸の御老公様だったのか…」とひれ伏して、ジ・エンド。

どこからツッコんでいいのか分からない。右も左も痛快無比な「たまたま」のオンパレードなのに見事な着地。これぞエンタメのお手本である。ココロから拍手。

で、ふと思いだしたコトが。学生時代、近世史の演習で、「水戸黄門に見る近世流通経済テクノロジー」というお題でやろうとしてたら、院生連中にダメ出しされたんだよなあ。

今でも、ナニがいけなかったのか分からない。

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わしはこんな大河見とうはなかった

智将カネツグの波乱に富んだ一生を描いた「天地人」がついに最終回を迎えた。

まあ最終回は大河にありがちなオールキャスト総集編ちうのは差し引いても、期待を裏切らないクオリティの脚本だった。本編があまりにうんこだったので(暴言シツレイ)、最後の「天地人紀行」にまで八つ当たりしたくなる会心の出来ばえだった。

最終回「愛を掲げる」←意味不明

カネツグとそのムスコ(元コドモ店長)のことをみんなでマンセー

ムスコあぼーん

オセンが鬱

それをなぐさめようと、カゲカツが「そなたは美しい」と告ル

カネツグはマサムネと共に江戸城呼びだし

あることないこと言われるも、いつもの「義」を持ち出して終わり

オセンはオセンでカゲカツのムスコの世話ちう名目で江戸に現実逃避

カネツグは家康の死後秀忠の指南役になり、江戸城で若手家臣の質問責めに遭う

自分が行ってもいない関ヶ原についてエラソーに語る

地元に「念願の」学問所を作る

例によってハツネが突然現れ、南蛮渡航宣言

隠居して、オセンと二人で越後旅行

自宅にてあぼーん

順を追ってツッコムと、まずは裏主人公でもあるオセン。ムスコ死んだのは悲しいだろ~けどさ、なんで「かまってチャン」するかなー。現代劇じゃないつーの。そのせいで主君のカゲカツまでが、「そなたは美しい」って言い出す始末である。意味分からんにも程がある。この天地人におけるオセンの戦犯度はかなり高いとみた。

次に最大の戦犯カネツグを血祭りにあげよう。

家康にしたり顔で「義」について語り始めた時点で、「うっぜーーーーーー!」が満開。なんかのコピペみたいなセリフを並べるだけで説得力皆無なのに、ご都合主義が発動して家康の心が動いちゃう。ウソつけこの!

さらに家康の死後、マサムネに向かって、歴史ガイドブックから拝借したセリフ「伊達殿がもう少し早く生まれていたら天下は…」を吐く。おまい、「伊達殿」はねーだろ。そーいや昔、「織田殿」っていうタイトルの書状もあったな。時代考証はスルーかよ。

とどめは、江戸城の若手家臣に向かっての自分語りシーン。こいつら(若手家臣)もさー、上杉の人間捕まえてそんなシツモンするか?まずは謙信公について聞くんじゃね?聞かれたカネツグもニヤニヤして全方位褒めすんなよ。信長褒めて、秀吉褒めて、三成褒めて。無節操炸裂やんか。おまけに、いまここでおまいの「男の友情(と書いてボーイズラブ)」なんか聞きたくねーよ。

やっぱりハツネも出たね。鈴の音までちゃんとした。しかも老けてない。「茶のしずく」で顔洗って「皇潤」飲んでんのか?とある方のつてで南蛮に渡るだと?そのとある方って誰だよ、言ってみ。

…ハァハァ。怒りで我を忘れてた。あと少し。

死ぬ時もやらかしてくれたよ。縁側でオセンに向かって、「わしはモミジになれたかのー」って、おい。「んなこまけーこたぁどーでもいいんだよ」と言おうとしたらそのままあぼーん。手に茶碗持ったまんまだ。オセンはその茶碗をどかして、モミジをそっと置く。

ええっと、コレ美しい場面なの?てか、これで終わり?バカなの?死ぬの?

・・・・・

カネツグには天国で思う存分「どじょっこほい」を踊ってほしいものである。

関係各位、一年間オツカレサマでした。言葉遣いヒドくてごめんなさい。

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「天地人」とハトヤマ内閣の共通点

アナロ熊テレビで性懲りもなくNHK「天地人」を視聴している丸の内である。

11/22の最終回までいよいよあと2週と迫り、物語は大阪の役あたりだ。上杉は米沢30万石に減封され、いつのまにかこども店長がカネツグの長男役に返り咲いている。

ここ数回はこども店長にオトナ泣かせの優等生発言を連発させて、オナミダチョーダイを狙っているよーだ。すべては視聴率のタメなんだろーけどさ、「モミジの家臣」って何だよ!都合のいいときだけ伏線ネタもってくんな!北斗の七星はどーした!

・・・・・

先週の「天地人」でいちばんたまげたのは、カゲカツの母ちゃん(仙桃院)が死んでく場面だ。

連中(カゲカツ、カネツグ、オセン)が見守る中、「じつはサ~、御館様の遺言はウソだったのヨ」「カゲカツに上杉の家督を継がせるちうのはオセンの母ちゃんの口から出まかせで、そのウソをマコトとするってワタシが決めたの」「そのことは、オマエ以外のこのメンバーみんな知ってるの」「でもダイジョブ、オマエはもう御館様を超えたから!」「じぶんに自信持ってねwww」と衝撃の告白をしたのだ。

えーっと、このタイミングで言いますかソレ?

言われたカゲカツは驚くこともなく、なんだか感慨深そうにしてたけど。フツー、ショック受けるんじゃね?ちうか、「母ちゃん、そんなことなんで今さら言うんだよ…」って鬱にならねーか?

なんかこの脚本のあり方って、根本的に間違っていると思う。

どこが「義」でどこが「愛」なのかサッパリ分からない。オンナ特有の、自己愛、自己肯定、自己満足、がぎっしり詰まってないか?あの場面で過去のことを持ち出す感覚って、オトコじゃありえないと思うんだけど。丸の内の分析間違ってる?

以前も同じこと書いたかもだが、歪んだフェミニズムと韓流ドラマ要素が満ち溢れてて、ものすごーくキモイ。全く共感できない。

…とまあ、辛辣なことばかり並べたついでに。

主人公の信念や方針がその都度ブレまくるあたりが、「天地人」とハトヤマ内閣は酷似している。

「愛」とか「義」とか「友愛」とかのスローガンはご立派だけど、やってることは行きあたりばったりで、結局その場しのぎのキレイゴトしか口にしない。一貫性がなく、周囲に流されっぱなし。さいきんはキレイゴトを超越して、理解不能の宇宙語になっちゃってる。

ココんとこ毎晩、国会中継の動画見ながら爆笑しているのだが、総理のヘタレ挙動不審っぷりがどんなバラエティ番組よりも笑える。笑ってる場合なのか知らないケドね。

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高校生の選ぶ「コドモに見せたくないTVCM」

お題の通り。

授業中に TVCM の話で盛り上がったついでに、「コドモに見せたくないTVCM」をリサーチしてみた。高校生が選んだつーとこがミソだ。よーするに、「じぶんたちも見たくないし、小中学生にも見せたくないTVCM」ってコトである。

「コウジュン」とかいう健康食品
史上最高のウサンクサ全開!
洋七とかいう、じぶんのバアサンネタでボロ儲けした芸人が、今度は死んだバアサンネタで荒稼ぎやってる。
「親善大使」て!
ウチの両親も買っちゃったよ!どーしてくれる!
「あのヒトはね、大昔漫才ブームのときにも荒稼ぎしたんだよ」←丸の内談

真矢みきのお茶の石鹸
しつこ杉!
「アナタのお肌、あきらめないで!」ってウゼー!
無農薬かなんか知らんけどさ、なんでお茶が肌にいいの?
お茶は飲むもんだろ!
「初めて使ったとき、こーふんした~」がキモイ!

プロアクティブ
ニキビ肌で悪かったね!
ネットの評判はサイアク!
出てくるオンナがムカツク!(含むマナベカヲリ)
宗教ぽくてヤ!
ニキビあったら人間じゃないみたいな言い草すんな!

と、ここまでは健康美容通販系CMが嫌われてるようであります。この感性は丸の内も同意。お年寄りや思春期の女の子をターゲットに、イメージだけで高価な商品を買わせようとしている魂胆が見え見え。しかも、広告塔のタレントさんたちがイヤンなテンションでイキイキしてるのがたまらん。見ているコッチが恥ずかしい。ある意味新興宗教だね、これは。ほんじゃ、次。

ハニーズ
「出会うならイケメン!」うぜぜぜぜぜぜぜぜ~
女子校で出会いなんかねーんだよ!
別にかわいくないじゃんアイツら!
ちうか全員ブス!
とにかくムカツク!!!!!

何のことか分からなくて(当該CM見たことなくて)、ヤツら(生徒たち)の言い分を聞いてみた。それによると、安ブランドHoneys(ダイエーみたいなビルに入ってるカジュアルブランド)のCMで、安っぽいモデル(?)たちが陽気にカゴメカゴメをしてるCMらしい。とにかく強烈に不評だったのでYouTubeで検索してみたところ…うわー、こりゃウザキモイ!鳥肌立った。このCM作ったヒトは天才だね、ここまで不快にさせるとは。

バクロス
ちゃんとバイトしろ!
肉まん食わせろ!
くだらねー!
犯罪じゃね?
ケータイゲームにハマるなんてバカじゃね?

コレも何のことか分からなくて、YouTubeで検索したけど見つからず。仕方なくTVを見張っていたら、やっと見れました。うわー!ウケ狙いなんだろーけど、ヤツら(生徒たち)にとってはマジでムカつくみたい。分かる希ガス(死語)。バクロスっつーのはケータイパズルゲームのこと。docomoとauの2台持ちでゲームにハマってて、肉まんの保温ケースの電源抜いて片方充電してるコンビニ店員という設定。「あーゆーのを盗電(とうでん)って言うんだよ」と教えておいた。

以上、高校生の選ぶ「コドモに見せたくないTVCM」。至極マトモな感性だと思った。

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「ブラタモリ」 and 「空中ブランコ」

珍しくTVの話題が続きまする。

まずはNHKの木曜22時、「ブラタモリ」でございます。

地図ヲタクでもあるタモリが、古地図をもとに町を歩くカルチャー系番組であります。何やら、かの流浪の番組「タモリ倶楽部」のNHK版のような気がします。タイトルが「ぶらり途中下車の旅」をも彷彿とさせますが、アレとは全然違います。

今回は「二子玉川」をブラタモったのですが、ニコタマ高島屋の歴史やボウリング場跡、さらには今もなお残るタマデンの面影、という廃墟マニア、鉄道マニアが喜びそうなネタ満載でした。どこかのお店で名物料理食べてハイ、オシマイのプチ紀行番組ぢゃありません。

NHKなのでタモリ倶楽部のよーなオゲレツネタは期待できませんが、このテのサブカルチャーを語らせたらタモリの右に出るヒトはそうざらにはいないと、再確認させられます。サスガ、われらが中洲産業大学教授。

ちなみに、博多っ子は「中洲」と書いて「なかず」と読みます。そして、エンディングは福岡出身の井上陽水氏。同郷しばりがよかねー!(含む丸の内)

もいっちょ紹介するのは、木曜の24時45分フジテレビの「空中ブランコ」でございまする。

いわゆる深夜アニメですが、奥田英朗(直木賞作家)の同名作品が原作です。精神科医伊良部一郎のもとに、毎回いろんな患者がやってくるというストーリーで、お約束のシュールな設定とピンクサイケな絵がウリでしょうか。

正直「スンゲーオモローイ!」とは思えなかったのですが、それでも魅力を感じるのは、中学生の頃こーゆーのにどっぷりハマってたからでしょうか。今ではどうということもないお色気シーンも、当時だったらハァハァしてたんだろうなーと。親にバレないようにコッソリ見てたんだろーなーと。

そう考えると、オトナになって一人の自由を得たものの、不自由さの中で感じていた貴重なモノを失ってしまったってことですな。オトナの代償か。

おっと、「空中ブランコ」はオープニングもエンディングも音楽は電気グルーヴが担当しちょります。オープニングは新曲の「Upside Down」で、エンディングはなんと「Shangri-La」ですぞ。もちろん、リモデルされての登場でしたが、ヨイすね。これぞ電気アンセム。

夢でキスキスキス…。

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NHK連続人形活劇「新・三銃士」

NHKで三谷幸喜人形劇が始まりました。その名も「新・三銃士」であります。

公式サイトをご覧いただければ、うだうだ説明は不要ですね。人形よし、声優よし、脚色たぶんよし!まだ三話だけですが、テンポよくユーモアを織り交ぜつつ物語は展開します。

キャラクターデザインは井上文太氏。もう、見つめているだけで声が聞こえてきそうな人形たちです。美しい。生き生きとした表情に溢れています。そこらへんのアイドルドラマなんかとは比べようもない表現力が備わっています。「生きている」という形容がピッタリです。

声優も豪華。主人公のダルタニアンは池松壮亮という若手。ラストサムライで子役をしていたヒトですね。声と人形の動きの見事な一体感があります。脇を固める三銃士の、アトス(山寺宏一)、ポルトス(高木渉)、アラミス(江原正士)も熟練職人技。人形であることを忘れてしまいます。個人的には「山ちゃん」信者の丸の内。アトスの「俺が酒臭いんじゃない、酒が俺臭いんだ」にシビレました。

最後は脚色。キャラが際立ち、どんどん感情移入してしまうような、そんな仕上がりを予感させてくれます。三谷幸喜本人が、「大河ドラマを超えた」などと言っちゃってます。少なくとも「天地人」は相手にならない。

キョーミある方は、公式サイトどぞ。スペイン風の音楽もイケてます。見逃した方のために、土曜日に1~5話を再放送するみたいですよ。

最後に、丸の内の思い出の人形劇は、「プリンプリン物語」と「三国志」です。「三国志」はホソノさんが音楽担当してたのもすんばらしかったです。NHKにはこーゆー作品をどんどん作ってもらいたいものであります。

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珍タイトルベスト5入り 「五人の兼続」

「もうヤメておこう」と思ったのですが、どーしても書かずにはいられない「天地人」です。

第33回のタイトルは「五人の兼続」であります。っておい、なんじゃそりゃ。

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今日も今日とて、カネツグは大忙し。上杉家の何から何までカネツグが仕切っているから、主のカゲカツもすっかりおんぶにだっこ状態です。「わしにいちいち許可を得ずとも、カネツグがやりたいようにやればいいと思うよ」「カネツグが五人いたらいいのになー」などと丸投げする有様。それぐらいスゴイんです、カネツグは。

おまけにヒゲまで生えています。

そこへ関白秀次が謀反の容疑により切腹を命じられたという知らせが届くのですが、「わー、コレでまた上洛してオセンやミツナリに会える」とカネツグはナニゲにうれしそうなのでした。京に残してきた弟の与七なんてすっかり忘れています。リアル小泉チルドレンの与七は、リアル弟の応援で今ごろヨコスカに戻っているかも知れません。

ところで、この大河では、誰一人として「まつりごと」をやっていません。

カネツグやカゲカツは見てのとーり越後と京を行ったり来たりしているだけですし、他の大名も広間に座って顔がアップになるだけです。ヒデヨシは一日中ガキンコと遊んでいます。北の独眼竜さんもヒマをもてあまして秀次と鷹狩に行ったところ、ヘンなウワサが立ってしまいました。尿検査したほうがいいのかも知れません。

唯一マトモに働いているのが、ミツナリだけなのです。ミツナリはミツナリで、そんなじぶんにオトコの美学を感じ、「じぶんが憎まれ役になってもトヨトミ政権を守ってみせる」と自己陶酔しちゃってます。カネツグとオソロイでヒゲも生えたし、周囲からは毛嫌いされるし、カネツグの面会には応じないし、完璧なツンデレであることは間違いありません。

秀次の一族が三条河原で処刑される日、ハツネが再び現れました。コイツ、いままでナニしてたんだっけか?相変わらずの棒読みで、「ミツナリのことを分かってほしい」的なことをカネツグに訴えます。

オマエ、人の心配してる場合か?そろそろ次回作のことでも考えたほーがいいんじゃないか?ちうかそもそも、このドラマにおけるハツネの存在ってなんか意味あんの?…などと暴言を吐くのはヤメましょう。空気読めないヤツと思われるのがオチです。ハツネはこのドラマにおける一種の「妖精さん」だと思えばヨイのです。「妖精さん」はココロのキレイな人(すなわちカネツグ)のもとに出現し、ゲームのヒントを与えてくれるのです。その証拠に、カネツグはハツネの一言によってミツナリの真意に気がつくのでありました。

さーて、ここからが超展開です。

深夜、ミツナリを訪問するカネツグ。「深夜」「二人っきり」「隅の部屋」 もうこれだけでレキジョやフジョシの脳内に怪しい分泌物が充満してきます。さらに連中のスイーツ脳を刺激するかのよーに、夜を徹しての「政策議論」を行い「新体制構想」を生み出したのであります。「新案」が出来上がるころには夜も明け、外にはスズメがチュンチュン。これぞ「朝チュン」の王道なり。

民主党のみなさんも見習うべきですな。ボーイズラブ風政権交代構想を練るべきです。

最後は、この不朽の名作「六人いるのになぜか五大老案」をどーやってヒデヨシに納得させるか。これはもう、芝居を打つしかありません。

カネツグは、上杉の過去のお家騒動のことを持ち出してヒデヨシを不安にさせよーとします。ちょっと待て、カネツグ。あのお家騒動ってさー、おマンとやらが遺言ねつ造したのが発端じゃなかったけか?そのねつ造グループにオマエも加担してたんだよな?忘れちゃったの?ちうか、そんな内輪の大事な話をペラペラ喋っていいのかヨ!

一方、ミツナリはウソ泣きです。主ヒデヨシとそのガキのことを思うと、なぜか涙が止まらないなどとサル芝居をかまします。

こーなっては、愛も義もマニフェストも、ましてや時代考証もありません。そこにあるのは、カネツグとミツナリの「二人だけの世界」です。

さいごにミツナリが、「あの涙はオマエに捧げた涙だった」とぬかします。グーで殴りたくなるのを必死でこらえましょう。ここで熱くなっては、NHK の思うツボです。また来週も懲りずに見ちゃう羽目になりますよ。

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にしても、「五大老五奉行はカネツグの発案」「五大老はサイショから六人いた」のみならず、「この時代の日本には、ミツナリとカネツグしか国政レベルの人間がいない」さらに「そこまでミツナリがトヨトミ家のためにがんばる理由は不明」「カネツグが友情などという超個人的理由で国政に加担している」といった枠組みとしてのつっこみドコロが大量発生しています。罪深い脚本です。

でも、そーゆーのって、レキジョやフジョシにとってはどーでもいいことなんでしょうね。HNK は今週末に「天地人がやって来た!~レキジョ大集合~」というおぞましい特集を放送するみたいです。

「五人の兼続」ってタイトルに至っては、なんじゃらほい?珍タイトルベスト5に名を連ねること間違いなしであります。

参照 「天地人」の珍タイトルベスト5 (NHK調べ)

1 五人の兼続

2 愛の花戦(はないくさ)

3 年上の女(ひと)

4 真田幸村参上

5 愛の兜(かぶと)

わー、ステキ!

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広告跳躍時代

昨夜、仲良しのご夫妻とお酒を少しだけ(ホントに少しだけ)飲んだ。そのときの話題。

「オトコのどんなとこが気になるか」ということになり、丸の内が真顔で、「 使っている OS とブラウザが気になる」と発言したところ、奥さまはキョトンとし、ご主人は吹いた。

そんなにヘンなこと言ったのか、じぶん。

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電通本社ビルで公開されている「広告跳躍時代」を見てきた。

広告が元気だった 70-80 年代の総括ともいえる展示である。広告がその力を遺憾なく発揮し、人々が広告に注目し、広告はそれに応えさらに深化していった、まさに跳躍の時代である。

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広告の花形テレビコマ-シャルを中心に、新聞広告、ポスター、音楽媒体、雑誌まで幅広く展示してあるが、どれも鮮やかに時代を映し出している。その輝きは失われておらず、今も見る者を熱くさせる。

広告が深く人々の心を揺さぶった証がそこにはあった。

広告の対象となる商品は、洋酒、化粧品、クルマ、という時代を象徴するものばかり。洋酒はサントリーとニッカが、化粧品は資生堂とカネボウが、クルマはトヨタと日産が。それぞれライバル心を剥き出しにして、クオリティの高い広告を次々と発表した。多様化した現代の消費社会では到底不可能である。

中でも、サントリーの山口瞳と開高健の CF はどっぷり映像世界に引き込まれてしまい、何度見ても飽きない。彼らが「洋酒天国」というサントリーの広報誌の編集をしていたことはつとに有名であり、彼らの存在や生き方そのものが広告だったと言える。

山口瞳出演サントリー角瓶の CF より

月の夜、雁は木の枝を口にくわえて北の国から渡ってくる。
飛び疲れると波間に枝を浮かべ、その上に止まって羽を休めるという。
そうやって津軽の浜までたどりつくと、いらなくなった枝を浜辺に落として、さらに南の空へと飛んでいく。
日本で冬を過ごした雁は、早春の頃再び津軽に戻ってきて、自分の枝をひろって北国へさっていく。
あとには生きて帰れなかった雁の数だけ枝が残る。
浜の人たちはその枝を集めて風呂をたき、不運な雁たちの供養をしたのだという。

あわれな話だなあ。日本人て不思議だなあ。

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ボーイズラブ×フェミニズム×韓流ドラマ 

「天地人」、まだ脱落せずに観てますか?

ちょっと地味な展開でしたが、第32回「世継ぎの運命(さだめ)」のあらすじなんぞ。

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前回の放送の最後の最後で朝鮮へと渡ったカゲカツとカネツグですが、今回の冒頭でスグに引き揚げることに相成りました。「苦戦を強いられたのでございます…」というナレーション&数名の兵が画面手前を走って通過、これだけで朝鮮出兵を表現するとはお見事。右脳のトレーニングにも最適であります。

さてさて、帰国した二人はヒデヨシの元に参ります。ヒデヨシとドロンジョ、もとい淀との間にはカワイイベイビーが生まれていました。あまりの可愛がりようにヤキモチを焼くのは、養子のシューチシン、もといヒデトシでありました。「ヤバイ!このままじゃオレの立場なくなるじゃん!」焦るヒデトシは、帰り際のカゲカツにちゃっかり媚を売ります。やはり売れっ子は違いますね。

カネツグは京の屋敷で久しぶりにオセンと対面しました。久しぶりだっちゅーのにシゴトの話ばかりするカネツグにオセンはイラッときて、「ちょっ、お前、コッチこんかーい!」と膝枕を促します。カネツグはだらしない顔で、「そなたの膝はあたたかいのお」とほざくのでした。

オセンはカネツグに対して、「ねえ、何か気がつかない?」などとウザイことを言い出します。もー、なんちゅーか、「じぶんマンセー!」「見て見て、ワタシを見て!」「ワタシのちょっとした変化にも気がついて!」という妖精オーラ出しまくりです。オセンは北の政所からもらった着物が自慢したかったのかも知れませんが、夫カネツグの前髪と眉毛にビミョ~な変化が生じたこと(コッチのほうが重要!)には気がついていない模様。無邪気なので許してあげましょう。

ところで、いよいよヒデトシがヤバイみたいです。西国のモーリ家に養子に出されるんだって。モーリさんは、顔がデカくて、目がギョロっとしていて、ヘンな布を首にいつも巻いている大名です。モーリさんはヒデトシに関わりたくないもんだから、上手いこと言ってカゲカツに押し付けようとします。カゲカツだってイヤです。

じゃあどーするよ、って困ったときのオセン一発。オセンが機転を利かせて北の政所にチクリに行ったのです。サスガオセン!

って、前回はキクヒメが北の政所批判をして、淀側についていなかったけ?ちうか、そもそもオセンの身分で北の政所に直接交渉できるワケ?フツー、じぶんの主(キクヒメ)を通すんじゃないの?「所詮、戦はおなごが終わらせる」なんてシレッとして言ってるけど、勘違いしてね?あんたヴァカ?

などとオセンをいじめてはなりませぬ。

言うまでもなくこのドラマの二大基調は「ボーイズラブ」と「フェミニズム」です。「フェミニズム」にかかると、一連のオセンの言動はすべて許容範囲、ちうかむしろアッパレということになるらしいのです。オセンをバカにすると、「器の小さいオトコ」などと反撃されてしまいますから、十分気をつけましょう。

すったもんだの挙句ヒデトシは養子に行き、ヒデヨシは伏見に築城することにしました。相変わらず描写がかなり単純化されて薄っぺらい感がみなぎってますが、暑さのせいです。気にせずガンガン行きましょうぞ。フジョシ萌え萌えコーナーはすぐそこです。

伏見城に集まった大名たちに、ミツナリがチクチクと嫌味を言われます。ツンデレキャラの宿命です。ホントは優しいココロの持ち主なのに冷酷な印象ばかり与えてしまう、という安易な設定です。そんなミツナリを分かってやれるのは、カネツグだけなのです。

家老の分際で伏見城を勝手にウロウロして、広間にゴロンと大の字になります。勧められるままにミツナリもゴロン大の字。その後、この二人を真上から撮ったマヌケな絵が続くのです。「ちょっ、脚本家も演出家も出てこんかい!」となじりたいのをグッとこらえて観ていると、頭の中にお花がたくさん咲いて、イヤなこと忘れてスカッとします。覚せい剤なんかよりずーっと健康的で安上がりですから、ぜひお試しください。

二人は他愛のない「ボーイズラブ会話」をしていますが、ミツナリが「も一度越後に行ってみたーい」とつぶやくと、カネツグは嬉しくなって「いつでも歓迎するよ(はぁと)」と応じます。農民たちをバックダンサーに従えて、またも「どじょっこホイ!」をやるつもりなのでしょうか。懲りないヤツです。

ところで、オセンはいつの間にか男の子を産んでいました。あの膝枕のときにデキちゃったのです。これで直江家も安泰ですね。

越後に帰ったカネツグは、「よーし、民百姓のために検地をやり直すぞ」とアイタタな発言をします。悪いのはダダモレの脚本なので、カネツグは悪くありません。さらに、京の愛人おリョウと再会するという神展開も、「韓流ドラマじゃねえんだよ!」と言いたくもなりますが、ここはひとつ大人になりましょう。そのうち、「じつはおリョウとカネツグは血の繋がった姉弟だった!」ってことになるかも。

そんな、地味ながらも、「ボーイズラブ」と「フェミニズム」、さらには「韓流ドラマ」という要素をふんだんに盛り込んだ回でした。

関ヶ原の戦いまであと6年であります。(←宇宙戦艦ヤマトのパクリ?)

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